271号(2023年04月)8ページ
スポットガイド 2月19日 ダチョウ
晴れ間がのぞきながらも小雨が残るお昼過ぎにダチョウのスポットガイドを行いました。当日は鳥インフルエンザ対策のため防鳥ネットを取り付けており、お客様が窓に近づくことができない状況でした。しかし今回は対策を講じた上で特別に近くでガイドを実施。雨のためお客様は少なかったですが、3組のお客様に足をとめていただき、ガイドを行いました。
まずはダチョウの卵をお見せしました。卵は以前飼育していたメスが産卵したもので、割れていて中が見やすくなっているものと実物の重さと同じになるよう詰め物が入っているものの2つを用意し、実際に持ってもらったり、見てもらったりして、重さや殻の分厚さを体感していただきました(ちなみに現在いる『クランキー』はオスなので、残念ながら卵を産むことはありません)。また『クランキー』はメスにアピールするための求愛ダンスをなぜか男性飼育員に踊ることが多く、担当者の私にはほとんどダンスを踊ってくれません。そのことを説明すると「不思議だ…」という声が上がりました。実のところ私も『クランキー』がどのように男女?を判別しているのかは謎なので、お客様でもダンスを踊られたらラッキーだと思ってください(笑)
最後に、現在問題となっている鳥インフルエンザについても説明させていただきました。鳥インフルエンザの中でも高病原性のものはとても感染力が強く、あっという間に感染が広がってしまいます。特にダチョウなどの家畜化された鳥、つまり『家禽』はその感染力の高さ故に、殺処分の対象となっています。なので野鳥が入らないように防鳥ネットを張るなどして感染対策を行っています。ただ防鳥ネットでは野鳥の糞までは防ぐことができないので、他の動物園のようにどんなに対策をしても感染してしまうこともあるのです。4月頃までは防鳥ネットで見えにくいと思いますが『クランキー』を守るためだと思っていただければ幸いです。
(井上 志保)