でっきぶらし(News Paper)

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273号(2023年08月)9ページ

スポットガイド 6月18日 ライオン

【スポットガイド1か月前の会話】、
飼育員A「6月のスポットガイド、自分が担当だよ」
飼育員B「ガイドする動物はライオンだっけ、何を話します?」
飼育員A「それなんだけど、最近はSNS見れば大概のことはわかるし、テレビの〇ンドウィッチマンと〇田愛菜がやっている番組で「博士ちゃんブーム」のせいか、飼育員より詳しい小学生もいるから、ネタ探し大変だよ」

【2週間前、偶然いた5~6名のお客様との会話】
飼育員A「こんにちは、よろしいですか」
お客様CD「え、(驚)」
飼育員A「突然すいません、今度スポットガイドを行うので練習したいのですが、ご協力お願いできますか?」
お客様CD(体験後)「よかったですよ」、「安全のためのカギの多さにびっくり、安心出来ました」、「思ったよりケモノの臭いがしますね」

【スポットガイド当日】
前の週までは記録的な大雨でしたがガイド当日は打って変わって全国的に晴天になり、梅雨の時期としては恵まれた(暑すぎる!)日にスポットガイドを猛獣館2階で行いました。屋外が暑くても建物内なら「エアコンで暑さなんてへっちゃら」と言いたいところですが、動物の体調を考えるとエアコンの設定温度もやや高め、汗を拭きながらの開催となりました。

肝心のガイドの内容ですが、「①飼育の施設体験」「②飼育施設でのライオンの生活」、この2つをコンセプトにしました。お客様に実際にバックヤードに入ってもらい、防疫の為消毒槽がある、安全の為猛獣のドアは3重になっている、ドアは内開きになっていて猛獣が押しても開かない、各ドアにカギが2個、クサビが1個ついていて1つのヒューマンエラーで猛獣が脱走しないよう安全対策している、動物の通路と人の通路が分かれているなど「①飼育の施設」の説明と、ライオンのエサの実物、毛皮の実物に触れてもらう、ムール(メス)が普段生活している寝室に入ってもらいライオン側から観客通路を見てもらうなど「②飼育施設でのライオンの生活」を体験していただきました。

特にライオンの毛皮の感触に驚かれたり、寝室の見学では実はムールからお客様が観察されていることなど、新たな発見にご好評いただきました。

今回ライオンのバックヤード見学は初の試みでした。混雑してしまったり、何度も消毒しましたがどうしても一部獣臭があったことなど、今後の課題もありましたが、来園して下さった皆様が喜んで下さり、ほっと一安心でした。

河村茂保

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