でっきぶらし(News Paper)

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276号(2024年02月)7ページ

動物が大好きな私

 私は4月から、日本平動物園の飼育員として働いています。ただ動物が好きという理由では、飼育員は難しいと思います。毎日命と向き合い、インコ・オウム担当の私は、家にいる時でもインコ・オウムのことを考えてしまいます。

 私の動物好きは、幼少期からずっと変わりません。生まれた時から祖父と祖母の家には、犬と猫、鳥がいて、動物とふれあわない日はないほど、私の人生において動物は必要不可欠です。今現在は、家で黒猫を1匹飼っています。元々は野良猫でしたが、ある日突然私の家に招かれたように裏口で鳴いていました。野良猫は人に懐くまで時間がかかるイメージでしたが最初から人懐っこく、家猫になるまで時間もかかりませんでした。毎日の私の癒しでもあり、仕事を頑張れる理由の1つでもあります。また、私がどんな動物に対しても抵抗がないのは、先代の動物たちのおかげでもあります。まだ幼かった私が、どんなにいたずらをしても怒らず、私を受け入れてくれていたからこそ、どんな動物も大好きでいられると思います。

 昔から家族と一緒に静岡県内だけでなく県外の動物園へと足を運び、たくさんの動物とふれあったり見たりする機会がありました。その頃から、私の夢は「動物の飼育員になること」でした。自分の夢を叶えるために入った専門学校では座学に加え、実習授業が主でした。もちろん大変なことも多くありました。命を預かる仕事は、責任があり中途半端ではいけないと強く思います。想像以上に覚えることも多く、インターンで1ヶ月間実習をさせていただいた際に、飼育員さんの偉大さを実感しました。担当動物の生態を知ることから始まり、命の大切さを痛感しました。これらの経験があるからこそ、今の自分があると思います。

 今私は、ふれあい動物園の担当で動物だけでなく、お客様とも関わる機会があります。ただ説明するだけでなく質問に答えたり、幼児動物教室では動物にはもちろんですが、子供たちの様子にも目を配ったりと動物飼育員の仕事が、とても楽しいです。学生時代に身につけたことを活かし、働く中で日々勉強し成長することができ、毎日とてもやりがいを感じています。まだ1年目なので、これからもっと大変なことがあると思いますが、どんな時も初心を忘れずに頑張りたいです。

三浦 和希

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