でっきぶらし(News Paper)

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87号(1992年05月)7ページ

あらかると【穴場の楽しみ】

 動物園の施設の中で、幼稚園、小学校の遠足、子供同士が休日に遊びに来る時等に、意外と隠れた人気があるのにアスレチック広場があります。
 色々な施設がありますが、最近完成した二十m程の柱の間のワイヤーを張り、そこを滑車付きのロープで移動するターザンが特に人気があるようです。これは大人にも大人気です。
 広場の周りには遊歩道も整備されていて、中に入って行くと植林と竹林がほとんどですが、少しは森林浴気分も味わえます。
 それにいつもアスファルトの固い地面ばかりを歩いている足には、軟らかい土の感触は新鮮で気持ちよいものです。途中には休憩用のベンチもあり、子供連れでも安心して回れます。歩行時間は一時間もあれば充分で、疲れたら広場やエンバーソン邸の所に出られる道が何ヶ所かあり、心配いりません。
 更に時間があれば、エンバーソン邸の見学を勧めます。土、日、祝日に無料で公開しています。
 この建物は、カナダより来静したキリスト教宣教師、ロバート・エンバーソン氏の自宅として建てられたものです。静岡市に現存する数少ない明治時代の西洋建築で、宣教師の住宅としては唯一残る貴重なもので、一見の価値ありです。
 弁当持参で来て、駐車場に車を置き、園外の取付道路に沿って十五分も歩けばエンバーソン邸につき、その先を五分も行けばアスレチック広場につきます。もちろん、そこから動物園に入ることもできます。
 動物園に来て動物を見るだけでなく、たまには自分の体を動かす健康的なレジャーを親子で楽しんでみてはいかがでしょうか。
(池ヶ谷正志)

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