でっきぶらし(News Paper)

一覧へ戻る

« 116号の1ページへ116号の3ページへ »

116号(1997年03月)2ページ

ジェフロイクモザル来園

 当園の真ん中に大きな池があります。ここに1つ島があるのをご存知ですか。ここにジェフロイクモザルが飼育されています。以前両親と息子がいたのですが、父親は1年前に死亡、母親も3月に怪我で入院してしまい、息子1頭の寂しい生活を送っていました。そこで今後のことを考えて、新しくメスを入れることにしました。
 そして、3月19日に上野動物園より2才の個体がやってきました。
 検疫を済ませ、3月26日、島でオスと新メスを一緒にしてみました。新メスは落ち着いたものでしたが、オスは不安いっぱいで何とかしてくれと言わんばかりになき叫ぶ有様で、餌を与えてもなかなか取りに来れませんでした。
 それから数日後、いつもの通り島に渡ってみると、新メスの姿がありません。代番者、獣医も駆けつけ探しまわりました。すると、池をはさんで反対側の岸にずぶ濡れになって震えているではありませんか。(泳ぎは苦手なはずなのに・・・)すぐに病院に運び乾かし、ちょうど入院中だった母親の横のケージに移し、様子を見ることにしました。
 その後母親の傷も癒え、メス同士の同居もうまくいったので4月16日より島での3頭飼育が始まりました。最初遠慮がちだったオスも徐々に仲間に加わり、今では3頭仲良く餌を食べる光景が見られています。

« 116号の1ページへ116号の3ページへ »

一覧へ戻る

ページの先頭へ