でっきぶらし(News Paper)

一覧へ戻る

« 117号の4ページへ117号の6ページへ »

117号(1997年05月)5ページ

あらかると 「私の好きな鳥」

 フライングケージ(19種73点)を担当して1年になりました。初めのうちはみんな警戒してバタバタと暴れたり、近づくと逃げていましたが、馴れてゆくに従い、一定の距離を保ってそれ以上は逃げなくなりました。
 掃除の時など歩く順序を決めておくと、鳥達はこちらの動きに合わせ、ちゃんと自分の居場所を決めています。しかし、たまに順序を変えたりすれば、行き場を失いパニックに陥ります。今まで扱ってきた大型動物と勝手が違って、戸惑いを覚えます。この鳥達の中に私の好きな鳥、ホオジロガモがいます。オスはその名のとおり、ほおが白くてとても可愛らしいカモです。シベリアなどで繁殖し、日本にも冬鳥として渡ってきます。潜水が得意で水辺の貝類や水草などを食べています。
 図鑑のような説明はともかく、このホオジロガモ(オス)は実に魅惑的です。餌を持っていったり、片づけしたりしていると、必ず近くに来て潜水を繰り返すのです。ちょっと離れたところで潜り、すぐ近くで浮いて出てくるのです。その時のキョットンとした顔がとてもかわいいのです。
 もう1つのチャームポイントは、歩く姿です。潜るのに適した体型になっているためにあまりに足が後ろにいってしまって、ユーモラスな格好で歩くのです。笑ってはかわいそうですが、つい笑ってしまいます。
 あとディスプレイも変わっています。胸を張って背伸びをしたかと思ったら、頭を背中につけるのです。これを何回も繰り返します。
 皆さんもぜひフライングケージに来てホオジロガモを探してみてください。きっとその可愛らしさにファンになることうけあいです。もっとも今は夏羽根のためにオスもメスも同じような地味な色をしているので、ちょっと判りにくいかもしれませんが・・・。
(鈴木和明) 

« 117号の4ページへ117号の6ページへ »

一覧へ戻る

ページの先頭へ