でっきぶらし(News Paper)

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40号(1984年07月)1ページ

反芻

 偶蹄目のシカ科・ウシ科・キリン科などの動物は、胃が4つの部屋に分かれていて、反芻をして食べ物を消化します。
 まず、食べた草や木の葉は第1胃に入ってバクテリアと混ざり合い、次に第2胃に入り、なお一層混合されます。そして植物の繊維が溶けて、少しずつ再び口に戻され、咬みなおしされます。2度咬まれて細かくされた食物は、食道溝を通って第3胃に入り水分を吸収され、第4胃で完全に消化されます。ですから、消化液を出す胃は第4胃で、他の3つの胃は食道がわりと言えます。
 このような順序で消化されるので、他の動物では消化されない硬い草や薬でも消化されるのです。
 これらの草食獣は、短い時間に多くの食べ物を第1胃に入れ、後から安全なところで食べなおすことができるのが利点ですが、でも反対に反芻している時は、体を横にして寝ると順路どおりにいきにくいので、体を倒して寝るようなことができなくなる欠点もあります。
 この他にラクダも反芻する動物ですが、ラクダは第3胃が小さく、その仕組みは少しちがいます。
 このような動物を、今後じっくり観察してみて下さい。

 

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