45号(1985年06月)1ページ
キツネザル
子供動物園の横に並んでいる獣舎をのぞいたことがありますか?私たちは「小型サル舎」と呼んでいますが、そこにはキツネザルやマーモセット類が展示されています。
キツネザルは、アフリカの東南端にあるマダガスカル島にのみ生息し、木の葉や芽、果実を食べています。
キツネザルの下の門歯と犬歯はくしの歯のように並んでいて、体毛をこの歯できれいにしています。
またキツネザルには、マーキングという行動が見られます。これは、自分のテリトリーを主張したり、メスを独占するために行なうもので、手や頭の先に尿や糞をつけて枝にこすりつけます。ワオキツネザルやハイイロキツネザルは、前肢や腋に分泌腺があり、分泌液を使いマーキングします。
当園では3月10日にワオキツネザル、5月8日にエリマキキツネザルが生まれました。同じキツネザルでも、ワオキツネザルの子は、すぐに母親のお腹にしがみつけるのに対し、エリマキキツネザルの子は、生まれた時はまだしがみつく力がありません。ですから、移動するのに、母親が口で子をくわえて運んでいます。今が一番かわいい盛りです。数?一度御覧下さい。