でっきぶらし(News Paper)

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133号(2000年01月)1ページ

ローランドゴリラ タイコの死

 でっきぶらしの129号でお知らせしましたように、昨年7月にゴリラ繁殖検討会の計画にそって、当園で飼育されていたローランドゴリラのメスの「トト」が上野動物園にゆき、上野動物園で飼育されていた「タイコ」が当園にやってきました。
 来園当日、オス「ゴロン」は「タイコ」の姿にびっくり!部屋の境の扉に体当たり。そのせいで後足の裏を負傷してしまい、治療の毎日。タイコとの同居はなかなか実現しませんでした。
 昨年暮れ、今度はタイコが軟便。類人猿は、精神的ストレスで軟便になることは間々あるので、最初のうちはさほど気にしていませんでした。
 1月に入り、整腸剤等の投薬を始めていたのですが、2月17日よりダウン。そこで注射器にミルクを入れ、チューブを付け与えたりもしました。2月20日からは点滴を開始。上野動物園と連絡を取りながら、いろいろ物を口元に持っていき、何とか食べてくれないかと祈る気持ちでした。
 かろうじてスポーツドリンクを好んでくれ、脱水しないように努めていました。
 2月24日に上野から2名の方に来ていただき、一緒に治療に取り組んでいただいたりもしました。
 3月4日の夜、呼吸困難に陥り酸素吸入等を行ない、一時はもち直してくれたのですが、翌5日午後3時に再び呼吸困難に陥り、3時15分息をひきとりました。「タイちゃん」と呼ぶと返事をしてくれるようになってきていたのに・・・。
 タイコさん、ありがとう。安らかにお眠りください。

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