飼育日誌

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魚を空中キャッチ!

インカアジサシ

鳥綱 チドリ目 カモメ科

日本平動物園では

フライングメガドーム内で暮らしています。よく、飛び回る姿を見ることができる、元気の良い鳥たちです。
野生の習性からか、木の枝に止まることよりも、デッキの屋根の上やコンクリートの岸の上で休むことを好みます。

一般的には

【生息地】 
ペルーからチリにかけての太平洋沿岸地域

【形 態】 
体全体の羽毛は濃い青みがかった灰色をしている。嘴の付け根から白いひげのような飾り羽が、後ろ下向きにカールして生えている。嘴と脚は、濃い赤色をしている。嘴の付け根には黄色い裸出した皮膚がある。

【生 態】
空中で停止しながら飛ぶことができる(ホバリングという)。

【食 性】
イワシや甲殻類などを採食する。多数の群れを形成し漁に出る。また、アシカや猛禽類の食べ残しなども食べる。

【繁 殖】
断崖絶壁に守られた岩や砂浜などを営巣地とし、岩の割れ目や小さな洞窟、放棄されたミズナギドリやペンギンの巣穴などを利用して巣を作る。通常2個産卵(まれに1卵)。抱卵期間は約1ヵ月。孵化から巣立ちまでに約1.5ヶ月、巣立ちから独り立ちまでにさらに1ヶ月かかり、その間に餌探しのテクニックを習得する。

【渡 り】
渡りは行わない。

【保護状況】
近年、生息数が急激に減少していると報告されている。人によるグアノ(鳥の糞でできた地層・肥料になる)の大量発掘や漁獲量の増加とエルニーニョ現象の影響とされるエサの魚の減少、ネズミなどの営巣地への侵入などが脅威となっている。

飼育日誌より

2024.01.18
インカアジサシ  数羽入口屋上の巣に出入りはしている様子。

2021.11.25
インカアジサシ  午後の給餌中、フライングメガドーム上空を猛禽が飛んでいたため、アジサシたちが猛禽に見つからないように、いつものように飛ばず、デッキの手すりに並び、順番に魚をもらいに来た。

2021.09.17
インカアジサシ  クモザルに与えようと投げた煮ニンジンを空中で咥えて持っていってしまう。食べるわけではないが、なんだかご満悦である。

2018.12.07
インカアジサシ 営巣場所を探し始める。

2018.09.13
インカアジサシ 今年生まれの幼鳥たち、成鳥と羽毛の色が似てくる。ペンキがはがれるように下から、親鳥の羽の色が出てきている。

でっきぶらしより

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