2022.11.25
【動物】オオアリクイの赤ちゃん誕生
●オオアリクイの『ヒナ』が、令和4年11月15日(火)未明に、赤ちゃんを出産しました。赤ちゃんは、「ヒナ」と「フジオ」の間に生まれた第4子になります。当園では3年ぶりの繁殖となります。
●オオアリクイは、国内でも飼育している動物園は6施設、飼育頭数も今回の赤ちゃんを含んでも16頭と非常に少なく、絶滅が危惧されている動物種です。
●現在、赤ちゃんは『ヒナ』からの授乳をうけ、スクスク成長中です。オオアリクイの赤ちゃんは、外敵に襲われないように、お母さんが移動するときには必ずお母さんの背中に乗って一緒に移動します。今は基本的には、母子ともに寝室で寝ていることが多いですが、お母さんが外に出るときには、背中にしがみついている赤ちゃんの様子をご覧になることができます。
※当園は、全国の動物園で飼育されているオオアリクイの種別計画管理(当該種の繁殖計画の策定など)を担っています。
●● オオアリクイの赤ちゃん情報 ●●
【性 別】♂
【生年月日】2022年11月15日未明
【大 き さ】(頭胴長)39.0㎝、(尾 長)29.0㎝
【体 重】2,100g
【父母情報】
父親:フジオ (2010年8月19日生)
母親:妃南(ヒナ) (2011年5月29日生)
【日本国内の飼育状況】(令和4年11月15日時点)
6施設・16頭(オス9、メス7) *今回生まれた赤ちゃんを含む
●● オオアリクイの基本情報 ●●
【生息地】
中央・南アメリカ サバンナ、草原、密林
【食べ物】
野生:シロアリやアリ、昆虫の幼虫など
当園:鶏ささみ肉、馬肉、食虫動物用ペレット、ドッグフード、卵、粉ミルク
【大きさ】
頭胴長:1m~1.3m
尾 長:65cm~90cm
体重 :30~50kg
【寿 命】
野生下では不明、飼育下では最長31年
【生息数】
5,000頭
【特 徴】
細長いムチ状の舌を1分間に150回も出し入れする。強力な爪でアリ塚を壊す。爪を傷めないように内側に曲げて歩く。体温は約33℃と低い。
【生 態】
単独で生活し、1日約3万匹のシロアリを食べる。決まった巣は作らず、簡単な浅い穴を掘り1日14~15時間眠る。アリの居場所を臭いで探す能力は優れている。妊娠期間は190日程度で1産1子、子供は半年で離乳。出産後~9ヶ月までの間は母親が背中に乗せて運び、2年程で親から離れる。危険に直面すると、立ち上がって鋭い爪で戦うこともある。