でっきぶらし(News Paper)

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フンボルトペンギン ただ今人工育すう中

 園内の獣舎の前にはその動物の説明を聞けるガイドマシーンを設置しています。来園されるお客様が一番利用されるガイドマシーンは、どの動物に設置されているものだと思われますか?ゾウ?キリン?ゴリラでしょうか?実はペンギンなのです。ヨチヨチ歩く姿が、なんともかわいくユーモラスに見えるからでしょうか?
 当園で飼育しているのは「フンボルトペンギン」で、現在11羽います。繁殖準備は10月頃より始めます。まずは巣穴のそうじ、そのあと巣材として砂を入れて、あとは彼らがどの相手とペアを組み、どの巣穴を利用するかにかかっています。
 待つこと二ヶ月、1月6日より産卵が始まりました。一ペアで普通ニケの卵を産みます。そして三ペアが確認されました。その中に1993年に人工育すうした「ドナルド」がいました。
 うまくヒナがかえってくれるだろうかと心配していましたが、2月16日より次々と誕生のニュースが入ってきました。昨年は残念ながら全滅という結果でしたので、今年こそはという思いが、担当者にはありました。
 しかしその願いもむなしく、フ化後半月ほどであいつぎ死亡、そして3月11日ドナルドペアより生まれた一羽が、翌日プールに落ち死亡というアクシデントがおこり、がっくり!!
 そこで残り一羽のヒナはなんとか生かしたいと、親からとりあげ人工育すうすることにしました。
 とりあげた時の体重は73.35g。給餌は、アジを細かくジュース状にして、注射器の先にチューブをつけ与える方法で、一日四回行ないました。
 名前は「トミー」とつけられ、動物病院での子育てが始まりました。
 最初四回だった給餌も、一回の採食量が増えるにつれ、回数を減らしてゆきました。
 今のところ、順調に成育し、四月  日よりワカサギやアジを丸のまま食べられるまでになってきました。
 もうじき、ペンギン舎にて仲間入りできると思います。それまでもうしばらくトミーとの出会いをお待ち下さい。

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