でっきぶらし(News Paper)

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動物の仕草あれこれ?T(モンキー編)【おんぶしているのは誰】

 これもマーモセットに関する話です。類人猿は除いて、と考えて下さい。
 ふつう、オスのサルは育児に関わりません。母親が出産した時、その上に何頭かの子がいたとして、その場合でも関心を示すのはメスのほうです。子供の内でもそれははっきり、オスの子は他の遊びに夢中になります。
 では、ずっと関心を示さないのかと言えば、そんなことはありません。チベットモンキーのオスは、仲間同士の緊張をほぐす為の融和剤として、子を持って仲間に近づきあいさつ行動を取ります。
 ニホンザルのオスなども、子を割合よく可愛がるそうです。と言っても、そこには下心があると、メスに嫌われたくないと、つまりは秋の恋の季節を迎えた時を意識しているらしいのですが…。ホントかな!?
 正真正銘、生まれたばかりの子を見ると、抱きたくってしょうがないって仕草を示すのが、マーモセット類です。メスの機嫌がよくないのか、なかなか手渡してくれないと、キンギョうんこよろしく後をしつっこくついて回るぐらいです。
 常識的に言って、子を背負っている親子をみれば、七〜八割の確認で父子です。それぐらいマーモセットの父親はまめに子の面倒を見ます。更にその上に子がいれば、オス、メスに拘らず育児に参加します。それが、マーモセット類の他に見られない習性です。
 かつて、シロガオオマキザルも飼育されていましたが、このオス親も子には強い関心を示しました。未知の部分が多い南アメリカ産のサル、私達が知らないだけで多くの面白い“仕草”は隠されたままになっているかもしれません。
(松下憲行)

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