109号(1996年01月)1ページ
静岡でも12年ぶりに積雪あり
今年は久しぶりの厳しい冬をむかえ、北の地方では記録的な大雪で、除雪にたいへん苦労されているといったニュースを耳にします。暖かなこの静岡でも二月十七、十八日と二十二日に雪が降りました。北の地方の皆さんには申し訳ないのですが、久しぶりの銀世界になんとなくウキウキしてしまい、記念写真を撮ったり、雪かきのついでに動物園の入口には、雪ウサギが登場したりしました。
この寒さで園内の池が凍って、野生のカモ達がその上を歩きながら時々すべっている光景が見られたりもしました。
また、この冷えこみで水道管も破裂してしまい、太陽が昇り気温が上昇した昼頃になって、園内のあちらこちらで水もれさわぎがおきました。事務所に「○○のところの水がとまらない…」といった電話が入り、その修理に工島管理課員らはかけ回り、修理は翌日まで持ち越されてしまいました。暖冬に慣れてしまった私達にとっては、冬対策があまりにみすぼらしくて、このあとあわてて断熱テープを巻いた簡所もあったくらいです。
中型サルや類人猿の獣舎や熱帯鳥類館、夜行性動物館、そしてヘビやトカゲを展示している爬虫類館には、ある一定の温度を保つため、スチーム暖房や温風暖房、あるいはフロアーヒーター(床暖房)が設けてあります。それらの獣舎の担当者は、秋に入る前頃から、暖房設備のチェックに神経を使っています。
また、朝放飼場にだす施設では、太陽が昇り、ある程度暖かくなってから、展示するようにしています。
寒い日、朝、放飼場に動物がいなかったら、室内展示場をのぞいてみて下さい。