111号(1996年05月)2ページ
クロキツネザルただいま人工哺育中
子供動物園のすぐ横に、マダガスカル島に生息しているキツネザルや南米に生息している小型のサルを展示している獣舎があります。
当園では3種類のキツネザルを飼育していますが、今回の話題の主は「クロキツネザル」です。
クロキツネザルといっても全身黒色なのはオスで、メスは褐色の体毛でおおわれ、耳の縁に白色の毛がはえています。
当園のオスは1973年7月より飼育しており、同居しているメスとは12年間いっしょに暮らしています。
この間に7回繁殖しているのですが、いずれも食殺か、人工哺育で育っており、一度も親元で育っていません。
今年5月19日に8回目の繁殖がみられました。2頭生まれたのですが、今回も人工哺育にせざるを得ませんでした。
2頭とも全身黒かっ色をしていましたが、耳の縁に白色の毛がはえていて、メスとわかりました。1頭は残念ながら翌日死亡してしまいましたが、もう1頭は順調に大きくなっています。
最初1日5回ミルクを与えていましたが、生後30日をすぎる頃よりバナナを与え始め、哺乳回数も徐々に減らしてきています。
動きも活発になって、哺育箱の中をピョンピョンはねまわるようになってきました。日光浴を小型サル舎のまわりで時々やっていますので、見にきて下さいネ!