111号(1996年05月)4ページ
動物の仕草・動作あれこれ(?W)食事の光景
動物が生き生きとした表情、仕草を見せるのは、どんな時でしょう。この答えは、単純明快です。餌にありつく寸前です。飼育係の足音や餌の臭いをかぎつけるや、表情は一変します。せわしない動作を示します。
「お利口だわねav「餌の時間はちゃんと分かるだわねavと妙に感心されるお客様がおられますが、これは言ってはいけないのでしょうが、むしろ動物を理解しなさ過ぎています。
ふだん退屈そうにしている動物も、意外と飼育係をウォッチングしています。一挙手一投足の動作の意味合いを想像以上に見抜いているものです。言い換えれば、私達の五感があまりにも鈍感なのです。
音にしても、臭いにしても、千差万別なのを私達は理屈で理解できても実際にはそう判別できません。でも、動物は違います。ちょっとした音、臭いに対しても敏感に反応します。それぐらい、彼らは過敏です。