でっきぶらし(News Paper)

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動物の仕草・動作あれこれ(?W)食事の光景 「ヤギとポニー(小型のウ

 ひと口に草食獣といっても、いろいろなのがいます。例えば、子供動物園で間近で見られるヤギとポニーとだってずいぶん違います。食事の後の光景に、それは際立った違いとなって表れてきます。
 ヤギに限りませんが、ウシやシカの仲間もそうですが、何も食べていない筈なのに口をもぐもぐしているのを見たことがありませんか。ご存知かと思いますが、いわゆる反芻です。胃は四つあって、食べたものを次の胃へ送るべく吐き戻して噛み直しているのです。
 本当の胃の役割を果たすのは第四胃だといわれています。第三胃までは、そこでより消化しやすいように噛み直しているって訳です。それが何も食べている筈がないのに口をもぐもぐさせている“仕草”となって、一見奇妙な光景を見せるのです。
 では、ウマは・・・。奇蹄目である彼らは、盲腸が発達しているといわれています。ぱくぱく食べて、わざわざ吐き戻したりせず、どんどん胃から腸へ送りこんでいるって訳です。当然口をもぐもぐして反芻する光景は見れっこありません。
 飼う側で気をつけてあげねばならないのは、その分やたらお腹を空かすってことです。可愛いか可愛くないかは別にして、ポニーって動物は飼い主の顔を見れば、何時であろうと餌をおねだりしてきます。
 子供動物園でポニーが急に元気づいた仕草を見せたなら、近くを担当者か代番者が通りかかった、と思ってもらって結構です。それほど、彼らにとって飼育係イコール餌なのです。
 同じ草食獣といっても偶蹄獣であるヤギと奇蹄獣のポニーとでは、消化器官が驚くほど違います。機能的には反芻する偶蹄獣のほうがはるかに優れている訳ですが(栄養の吸収力がほぼ倍)、表面的な仕草にも違いが見られるところに面白味があると言えるでしょう。

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