115号(1997年01月)6ページ
このところの繁殖事情
「でっきぶらし」の特集を受け持っていて、このところまず組むことのなくなったテーマといえば、まずベビーラッシュです。出産の制限を受ける動物が増えてしまって、組むに組めなくなっているのです。
何の差し支えもなく生ませていい動物は、裏の事情を明かせば飼育そのものがむずかしいのが実際です。当園に限らず、どこの動物園でも四苦八苦しているものなのです。
これでは自ずと朗報が遠のいてゆきます。生まれれば日本で初めてのビッグニュース、あるいは当園だけで繁殖を続けているケース、話題性としては大きくてもそう度々あるものではありません。
それにそんな場合はえてして妙なプレッシャーがかかってきます。ここ最近の繁殖例を見ても、当てはまっていると思えるケースがありました。かく言う私も、そのプレッシャーを受けたひとりでした。