でっきぶらし(News Paper)

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獣医実習体験記

北里大学 獣医学科5年 長岡たまえ
 今回の実習では、午前に入院患畜の世話を、午後にはツチブタの赤ちゃんの観察や干支展の展示物づくり、薬の調合など様々なことをさせていただきました。鳥類の世話をしていてうれしく思ったことはいくつかあるけど、キジバトの一羽がだいぶ良くなって餌もひとりでついばみ、しかも暴れてカゴから飛び出せるまでになったことはとても嬉しかったです。手が掛かったぶん、なんか良かったなあと思いました。
 ツチブタの観察では、ツチブタは夜行性動物のためなのか、そういう性格なのか、1時半から4時半くらいまで観察を行ないましたが、ほとんど寝てばかりでごろごろしていて、とてもうらやましく思いました。観察している私までうとうとしてしまったくらいです。薬の調合では、錠剤では飲まない動物のためにわざわざミキサーにかけて粉末状にしてそれをそれぞれ量り取って包みました。動物によっていろいろと工夫をしなくてはいけないようで、いろいろと手間がかかるのだなあと思いました。他にもいろいろなことがありましたが、それぞれ楽しくよい思い出となりました。
 短い実習期間ではありましたが、動物園で実習することは大学に入る前からの夢でしたし、また大学では知ることのできない動物園獣医の仕事というものを少しでも知ることが出来たのは、自分の考えてきた獣医師というものをもう一度考えなおし、さらに自分の将来を決めるうえでも本当にいい経験になりました。あらためて動物園の皆様また動物たちにもお礼申し上げます。ありがとうございました。

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