127号(1999年01月)1ページ
カリフォルニアアシカ(バジル)無事離乳
昨年6月9日に生まれたカリフォルニアアシカの赤ちゃん「バジル」が1月10日に無事離乳しました。「でっきぶらし」125号で詳しくお知らせしましたが、バジルは母親のミディにとって初めての子供でした。
出産後1ヶ月半頃よりバジルが近づくと怒り、乳を飲ませなくなってしまったのです。「なぜ?」いろいろ試してみたのですが、うまくゆかず、人工哺育に切り替えざるをえなかったのです。
途中から果たして人工ミルクに馴染んでくれるだろうか不安でしたが、バジルは最初こそカテーテルでの強制給餌という手段をとりましたが、3日目頃よりバットから自力でミルクを飲んでくれ、徐々に体重も増えていってくれました。
さて、この次は、どのように魚に餌付かせてゆくかが問題でした。まず、ミルクの中に入れている魚のミンチの大きさを大きくして、切り身として与えていくことにしました。
また、自然哺育の場合のように、プール内に金魚やドジョウを入れ、魚を捕まえ、口に入れて遊んでいるうちに飲みこみ、魚の味を覚える方法もとりました。
12月8日に、投げたアジをキャッチして採食が確認できました。一度味をしめたらもうしめたもの。翌日からはアッという間に平らげ、まだ欲しいとなきわめく始末!
1月10日に完全に魚に切り替え、親たちと同じようにうまく魚をキャッチする一人前のアシカになりました。そして2月11日からは親たちと一緒にしてみましたが、なんのトラブルもありませんでした。
のんびりと泳ぐ姿、そして午後は3時過ぎに餌を与えていますので、バジルがうまく魚をキャッチするところを見にいらっしゃいませんか。