128号(1999年03月)10ページ
アイドルを目指せ!小型サル
小型サル班 石黒幸
我々小型サル班のメンバーが到着し、道具を取り出し始めるだけでもう、あっという間に人だかりができます。可愛いぬいぐるみに何やら恐ろしげな頭蓋骨・・・とりあえず「何が始まるんだろう?」と興味を引くことは確かです。
「これはあっちにいる一番小さいサルと同じ重さなんですよ。」と言ってピグミーマーモセットのぬいぐるみを渡すと、誰もがちょっと感心してくれます。オリ越しに見るだけでは小さいなあという感想しかないけれども、その重さを体感できるとぐっと身近に感じられるのではないでしょうか?
一方、頭骨への反応は、「それ、本物なの?」から始まります。怖がる子供にも「君の頭の中にもあるんだよ・・・ほら、歯も同じでしょう。」と見せると、9割方は近寄ってきます。そうすればこっちのもの。少し難しいように思える食べ物の種類(草、肉、雑食)と歯の違いというポイントも、実物の強みで、わりにすんなり納得してもらえます。
・・・さわれるモノを使ってのガイドは、今のところこの2点のみですし、実際にサルを見ながらの解説も原猿類が中心となっていますが、内容・種類ともにさらに改良を加えて、来園者にばっちり小型サルを印象づけたいと思います。
まだ2回活動しただけですが、思いのほか活気のある反応に、やる気十分になっている小型サル班です。どうかぜひ、第1日曜日にはいらして、ご意見、質問をどんどんぶつけてください!