でっきぶらし(News Paper)

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レッサーパンダ種別検討会開催

 当園は、レッサーパンダの国内血統登録を担当しています。1986年開始した当初は約30頭ほどでしたが、今年7月末現在中国系202頭、ヒマラヤ系20頭の合計220頭となったため、広島市安佐動物公園、鯖江市西山動物園等の担当者と種別繁殖検討会を設置し、第1回会議を9月29日 30日に当園で開催しました。
 この会議ではまず繁殖計画をどのように行っていくかを討論し、事前に調査して各園よりでてきた希望を照らし合わせ、ペア組みを含む移動案を作成しました。また、これまでの飼育経験に基づいたハンドブックを作ることが検討されました。  
 2日目には、日本大学の酒井秀嗣先生、佐藤恵先生、静岡大学竹内浩昭先生より「レッサーパンダの糞中ホルモンの季節変動について」と神戸大学楠先生より「レッサーパンダの死体からの配偶子の回収の試みについて」の2題の講演があり、今後の取り組みについて、先生方と意見交換がなされました。         
 こうして動物園と研究者が共同研究といった形は、いろいろな希少動物で実際に行われてきています。動物園にとって果たさなければならない役割は、とても大きくなっています。当園におけるリニューアルプランとともに内容の充実を考えてゆきたいと思います。

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