134号(2000年03月)9ページ
一日飼育の感想】 城山中三年二組 田代 勇樹
僕が、動物園友の会の一日飼育教室をやるのは今回で二回目となった。去年行った一回目の飼育教室での飼育場所は、インドゾウ、ホンシュウジカ、フライングケージといった力を必要とするような仕事だったけど、今回は、熱帯鳥類館一つだけで、「今回はそんなに仕事も多くなさそうだし、つかれないだろうな。」と仕事前は思っていた。しかしこの時の僕はまだ、鳥類館の飼育活動の大変さを、身をもって知ることになろうとは思っていなかった。
午前九時、今日の飼育活動は、鳥達のエサ作りから始まった。りんごやみかんなどの果物を初めに鳥のエサ用のサイズに細くスライスしていった。しかしその切り方が、一度半分に切ったら二つを合わせて、縦と横に切って、まとめて沢山の数にスライスするという方法だったけど、またこれが、なるべく全てのカケラを同じ大きさに上手く切らなければならないので、果物を切る時の包丁の一切り一切りを慎重にやらなければならないため、すごい集中力を必要としたので、残りの野菜やパンを切り終えるころには、すっかりバテてしまった。果物や野菜を切るのに、こんなに気をつかったのは初めてだった。
午後の活動は、鳥の部屋の窓ふきといった(エサ作りに比べれば)肉体労働が待っていた。何といっても鳥の部屋の窓の大きさや広さは、学校のそうじでふいている教室の窓の三倍ぐらいはあるので、何度も往復してふくのが大変だった。
一日の活動を終えての感想は、動物園の動物たちの仕事はどれも大変で、慣れるまでも後もすごく大変だということを今回の一日飼育教室で分かった。いい体験になった。