141号(2001年05月)7ページ
実習の思い出 富士宮農業高等学校三年 清 貴思
平成十一年の六月、私は日本平動物園で初めての実習をさせていただくことになりました。私の学校では2年生になると現場実習というのがあり、それぞれが希望する受け入れ先で実習をするのです。そして私はこの日本平動物園になったのです。小さい頃、何となく来たのを覚えています。特にフラミンゴという名前は小さい頃から頭に焼き付いていました。十二〜三年ぶりに動物園を訪れ、実習をするなんて、今までは夢にも思いませんでした。初の実習では三日間、類人猿を担当しました。その頃は、ゴリラのゴロンやトト、オランウータンのベリーやチンパンジーのレーナもいて類人猿舎の中に入り、ゴリラやオランウータン、チンパンジーのにおいや食べている餌の種類、量、食べ方、性格の違いなどを知りました。餌作りの時、餌の種類が豪華なことに驚きました。自分もちょっと食べてみたかったです。
また、量も多いし種類も多いので切り方も難しく感じました。
類人猿の実習ではゴリラ、オランウータン、チンパンジーが非常に知能が高いこともよく分かりました。飼育係の方がオリ越しではなく直接、餌をあげたりもらったりしているのもすごい事だと思いました。チンパンジーの子レーナとはよく遊びました。
まだあの頃は小さくてミルクも哺乳ビンで飲んでいて、かしこまって飲んでいる姿がとても可愛かったです。その時チンパンジーを初めて抱きました。
テレビでチンパンジーの事をやっていて、それ以来一度抱いてみたいと思っていたので夢が叶ってうれしかったです。
この実習をきっかけに、春休みにも実習をさせていただきました。この時は、さらに期間をのばし、五日間実習しました。その時の担当は象でした。象は調教の時、足や耳など飼育係の方にみせていました。餌を食べる時には「いただきます」もしていました。また象にも触らせてもらい、初めて触った感触はザラザラしていて硬かったです。
飼育係の方には飼育以外のお話しもたくさんしていただき、これからの生活の中でとても役に立つこと、またはおもしろい話、興味深いお話が聞けて、とても勉強になりました。ここには実習のほんの一部しか書けませんでしたが、思い出はたくさんあります。また、飼育係の方、病院の方、事務所の方々には大変お世話になりました。今までどうもありがとうございました。