144号(2001年11月)4ページ
友の会コーナー・平成十三年度友の会他園見学会
毎年11月例会に行っております他園見学会に今年は、よこはま動物園ズーラシア行きを計画し実施した。
会員参加者は、現地参加5人と乳児3人を加えて43人、これに動物園と動物園協会から3人の随行職員を得て総勢46人で見学した。
観光バス一台をチャーターして行う行事にその費用効果を考えた場合、座席定員をある程度満たさないと採算が取れない。今回は、予定どおりの参加者を得て実施できた。
ズーラシアは、1999年4月の開園で2年と半年を経過した新しい動物園である。新施設の創設に多くの特色を取り入れ、市民の憩いの場所だけでなく、人間と動物との関わりにおいて植物とともに自然環境を考えた放飼と展示が園内に溢れた素晴らしい動物園であると実感した。
展示動物は60種330点とききましたが、日本平動物園の189種754点と比べ種類・数とも少ない。
その中に珍しい動物たちが数多く見られるのがこの動物園の特窒ナある。
オカピ・インドライオン・キンシコウなどや、鳥類にも世界の希少動物が多く飼育されている。
姉妹都市、友好都市を多く持ち、国際交流を活発に展開している大横浜市に贈られてきた動物たちである。
希少動物を多く抱えるこの動物園の特窒ェもう一つある。それは、広大な敷地の中に繁殖センターを有して種の保存に勤めていることである。この繁殖センターは一般公開されていないが、興味ある施設である。
園内は、世界の気候別にゾーンを分けての飼育展示がされていた。気候によるゾーン分けは、そこに生息する動物たちにとって故郷であり、放飼場には、それに合わせた植物が繁茂した無柵放飼方式が採られている。
2キロ以上ある散策路を各ゾーンに立ち寄りながら巡るように設計されており、途中に休憩スポットが設けてありゆっくり楽しめるよう造られている。
今日の入園者は、12000人以上と聞いたが、レストランや売店の混雑は相当なものの放飼場の前は、動物が見られないほどの混雑さではなかった。
管理運営は、(財)横浜市緑の協会が市の委託で行っている。入園ゲート・出口の職員すべて協会の職員である。サービスが良く行き届いているよう見受けられた。
飼育の木村課長さんには、最後まで説明をしながら私たちに付いて回ってくれたことに感謝しつつ、再訪したい気持ちで帰途へ。
当日は、秋の行楽日和に恵まれたが、往路でのバスのトラブル、帰路での東名高速道路トンネル内故障車による渋滞に遭遇して到着帰着の予定時刻を大幅に遅れた。参加者の皆さんに迷惑をおかけしたことをお詫びする。
(水上 人志)