144号(2001年11月)6ページ
動物園実習を終えて 静岡大学教育学部三年 石原 正樹
実習中は、大変お世話になりました。私自身とても勉強になり、良い経験になりました。初めは、何をして良いのか戸惑い、どうやって動物と接して良いのかも分からず、分からないことばかりでした。
しかし、仕事にも慣れていくと、楽しく作業していくことが出来るようになりました。学芸員の資格を取るための目的のある実習ではあったのですが、私は目的を忘れ、自分自身、楽しんで仕事をしていたような気がします。そのため、一日一日が早く過ぎてしまいました。
その反面、細かい仕事の難しさ、大変さという苦労を学びました。オモテから見た動物園とウラから見た動物園の姿は違い、動物の体調管理や動物の生活環境の維持等、気を配ることは沢山あるものだと思いました。
動物病院での動物の世話やイベントの手伝い等、経験できないことも十分に経験することができました。そして、飼育係の方の話も聞け、動物の知識を得ることができました。私の中で印象に残っているのが、飼育係の方が動物の話をする時、とてもイキイキしていたと言うことです。一番動物と接している時間が多い人の話が聞けたと言うことで、動物のことを詳しく知ることが出来ました。 また、飼育係の方は、日頃から動物と接しているので、動物との間に絆みたいなものを感じ、私がすっと入り込むことができないと思いました。そんな絆は、長く付き合っていかないと作れないものだと思いました。
動物園でのこういった経験がこれからできるかと言ったら、高い確率でできるとは考えられません。
私は、動物が好きなので、本当に動物園での実習ができて良かったと思います。飼育係の方々、獣医の先生方、本当にありがとうございました。