148号(2002年07月)2ページ
【レッサーパンダのシンシン天国へ 】
当園のシンボルマークをご存知でしょうか?
この紙面の左上をご覧下さい。これが当園のシンボルマーク・・・そうレッサーパンダなのです。
レッサーパンダはジャイアンドパンダ同様愛くるしい仕草とパッチリとした目鼻立ちで、ファンが多い動物です。
当園のレッサーパンダは、京都生まれのオスの「幸幸(シンシン)」と茶臼山生まれのメスの「美美(ミミ)」というペアがおりました。しかしなかなか赤ちゃんだ出来ず、老齢になってきたこともあり、昨年12月に安佐(広島)生まれのメスの「楢(ナラ」が、そして今年3月に多摩生まれのオスの「風風(フウフウ)」が来園し、若いペアも加わって、2ペアのレッサーパンダを飼育していました。
シンシンは1987年3月に来園した個体で、当初一緒にいたメスの「ユイユイ」との間に「キョンキョン」という子供が生まれています。どういうわけか、ミミとはどうも相性が合わないのか、その後釧路から来た「かあさん」に対しては、発情期にぴったりマークの状況でした。
しかし、このかあさんにも1年前に先立たれ、このところめっきり老け込んでいました。
今年の夏は異常な暑さでした。この暑さが、老体にはかなりの負担となったと思います。フウフウとナラという新しいペアに、子供動物園内の獣舎を譲り、ミ ミと共に旧ノガン舎を改造し た獣舎に移ったのが、6月5 日。それから1カ月後の7月20日に体調を崩し、7月24日 に天国へ旅立ちました。
新しいペアに「後は頼んだよ」という気持ちがあったの ではないでしょうか?