でっきぶらし(News Paper)

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【ボランティアコーナー】

『動物好きになる方法』       N.Z.G.V.小型サル班  栗田 千波

 私が動物園のガイドボランティアを始めて、5年目になります。「動物園でボランティアをやっています。」と言うと、ほとんどの人から「動物が大好きなんですね。」という言葉が返ってきます。もちろんイエスと答えるのですが、実のところ、私は子供の頃は動物が大の苦手でした。小さな虫にも泣いて逃げまわり、犬も怖くて親の後ろに隠れて遠くから見ているような子だったのです。そんな私が今やチンパンジーの頭骨を片手に、初対面のお客様達に話をしているのですから、不思議なものだなあと自分でも思っています。  
  私の活動している小型サル班は、タマリンなどとチンパンジー・カピバラなどの頭骨を展示したり、食べている餌の紹介、クイズなどを行っています。頭骨を見た時の子供達の反応は様々です。「ガイコツー!」と声をあげながら、好奇心いっぱいに目を輝かせて手に持って“落とさないでねー”という私達の心配をよそに触りまくる子、「怖い」と言って遠巻きに見ている子などなど。そんな怖がっているこの気持ちはとてもよくわかるので、わたしも無理はせず、ピグミーマーモセットの赤ちゃんのぬいぐるみを差し出して、触ってもらったりしています。私達は動物の事をもっと知ってもらいたいのですが、まず動物を、そして動物園を好きになっていただきたいのです。「子供の頃、無理に頭骨を触らされて、 それ以来動物嫌いでね・・・」なんてことになってしまっては、元も子もありません。触るのが苦手でも、観察するのは大好きな子かもしれません。(自分がそうでした。)そんな時は、その子達を誘って木の陰に隠れたマーモセットを一緒になって探したり、タマリンの檻を覗き込んで、赤ちゃんを背負った親を見つけたりします。じっくり見る楽しさを感じてもらえたらと思うからです。探す時は、檻の目の前で、子供達と同じ目線で見るのを心がけるようにしています。こうした後だと、興味が湧いてくるようで、あまり怖がったりしないで頭骨に触れていってくれることもあります。「ありがとう」「バイバイ」と手を振って、お母さん達に手を引かれて行く後ろ姿を見るのが、私達のホッとする瞬間です。「いろいろと教えていただいて・・・・」と言われることもありますが、こちらのほうが教えられることばかりなのです。 教えられるのはお客様からばかりではありません。同じボランティアのメンバーからもたくさんの元気をもらっています。下は小学生から上は70代の方まで、実に様々な年齢や職業の方々が所属しています。それぞれが好きな動物や、動物園について、会議の場やボランティアルーム等で語っているのは、本当に楽しい時間です。私達のガイド活動に触れたお客様が、1人でもたくさんこのメンバーに加わってくださるのを楽しみに、これからもガイドを続けていきたいと思っています。


『動物園ボランティアになろう!』

 栗田さんが入っているのは「日本平動物園ガイドボランティア(略称N.Z.G.V.)」ですN.Z.G.V.に興味のある人は、ぜひ一度、ボランティアの皆さんの活動を見てくださいね。それで「よ〜し、私もやってみよう!」と思ったら、そこにいるボランティアさんに「私もボランティアやってみたいです」って言ってください。 N.Z.G.V.では新しく入ってくれる方への説明資料や登録用紙を用意して、いつでも皆さんに入っていただけるようになっています。その場で簡単な説明をしますので、OKだったら登録用紙を出してください。なお、中高校生の登録には保護者の許可(署名)が必要ですし、小学生以下の方には保護者の同伴が必要ですので、親子での登録をお願いします。  
  これであなたもボランティア。登録したら、毎月1回は活動に来てくださいね。そうそう、半年に一 度くらい、新しく入った方向けの説明会をやっていますので、そのときはまた出てくださいね。  ボランティアの皆さんは、次の時間に活動しています(雨だったりすると休みますけど)。

[わくわくアニマルガイド]  
◎毎月第1日曜
  ・12時〜13時 小型サル
  ・13時〜14時 レッサーパンダ
  ・14時〜15時 ペンギン
◎毎月第3日曜
  ・11時〜12時 トラ
  ・11時〜12時30分 オランウータン
  ・14時〜14時30分 ゾウ

[ふれあい]  
◎土曜日曜祝日
 10時〜12時, 13時〜15時
 
N.Z.G.V.だけではなく、日本平動物園では「友の会ボランティア」の皆さんも活動してくれています。こちらは、友の会の皆さんのお世話をするだけでなく、Zooフレンドデーなどのイベントでも活躍してくれています。友の会ボランティアに興味がある方は、毎月第2日曜日(原則として午前10時より)の友の会例会をたずねてみてください。

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