でっきぶらし(News Paper)

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小型サルの赤ちゃん順調に成育

 皆さん小型サル舎の前を通る時チョッと足を止めてみて下さい。平成15年10月に生まれたエンペラータマリンの2頭の赤ちゃんがようやく親から離れ自分達で木々を上手に飛び移り遊んでいる姿が御覧になれます。立派に生えそろった白いヒゲが何とも愛らしいです。

 同じく12月には久々にワタボウシパンシェの赤ちゃんが誕生しました。生まれて間もなく小さな額に5?o程の傷を負い先行きを案じていましたが、今では傷も癒え頑張って親の背中から落ちないようにしがみついています。

 ところで小型サルの仲間達には興味深いことがあります。エンペラータマリンなどは自分の体重の約三分の一程の赤ちゃんを2頭も産みます(時には3頭)。実際親の体重が200gぐらいですから70gの体重のあかちゃんを産むのです。人間に例えると体重50?sのお母さんが17?sもある赤ちゃんを産むことになります。「おどろきの一言ですね」

 しかも、離乳するまで2頭を背中に背負うのです。他のサルのように子供を胸の前で抱くことはなく、ミルクを与える時だけ前で抱きます。だから、いつも重くて疲れるそうです。かといって、重いから背中から降りなさいと言っても子供は聞きはしません。そんな時、無理やり台の上でゴロンと転がります。すると赤ちゃんは潰されては大変と思い背中から慌てて離れます。しかし小型 サルの仲間は大変家族想いで、周りのお父さん、お姉さん、お兄さん、おばさん達がその子を背中におんぶして面倒を見てくれます。人間と同じですネ。

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