213号(2013年08月)1ページ
ありがとうポエム 元気でねミウ
梅雨が明けた途端に猛暑が襲い掛かり、動物たちもぐったりと暑そうです。ふれあい動物園で毎日働いてくれているポニーたちも汗がダッラダラ。びっしょりになった姿はひときわ暑そうに見えます。さて、本格的な夏を迎える前に、昔の子供動物園から現在のふれあい動物園で18年間働いてくれたポニーのポエムが5月に亡くなりました。来園当時、ポエムが乗せて歩いた子ども達はもう立派な大人になっているはずです。本当に長いこと乗馬を行ってくれたポエムは御歳25歳、立派なおじいちゃんの歳でした。気だてのよい性格が買われ、亡くなる前々日まで子ども達を乗せて歩いてくれました。そんな働き者のポエムに飼育員一同お世話になりっぱなしでしたね。おつかれさま、そしてありがとうポエム。
お別れといえば、ポエムと同じく人気者のレッサーパンダのミウも6月に日本平動物園から広島市安佐動物公園へ旅立ちました。ミウは2010年に当園で生まれた、今年3歳の若いレッサーパンダで、ミウの母親であるナラのふるさとへお嫁入りすることになりました。お姉ちゃんのシーよりもひとなつっこい性格のミウは、真ん丸い顔がかわいい仔でした。ミウの旅立ちは寂しいのですが、母親のナラのように、立派なお母さんになってほしいと応援するばかりです。
寂しがってばかりもいられません。5月には熱帯鳥類館に福岡県の到津の森公園からワライカワセミが婿入りしにきてくれました。新しい環境もなんのその!良い食いっぷりで、パクパクとごはんを食べてくれています。お嫁さんと仲良くなったら、笑い声のように聞こえるというあの鳴き声でコーラスを聴かせてくれるかもしれません。さらに、ベビーラッシュを迎えたフライングメガドーム内の鳥のヒナたちがひとりだちをはじめ、メガドームが一層にぎやかになってきています。もちろん古株だって負けていません!毎年ご好評いただいているゾウの水浴びの季節になりました。開園当初からいるダンボとシャンティの2頭が仲良く、そしておりこうさんに飼育員の指示通りに水に飛び込む姿は圧巻で、夏の暑さも吹き飛びますよ。
さて、例年好評の6月のヘビの抜け殻プレゼントでは、多くの来園者にお喜びいただきました。そして、今年も7月の七夕イベントでお願い事を書いてくれた短冊の中から、一日園長の夢が叶う子が決まりました。たくさんの短冊でにぎやかしてくださり、ありがとうございました。8月や9月もたくさんのイベントをご用意してお待ちしております。暑い夏だからこそ見ることができる動物たちの姿もありますので、熱中症には気をつけつつ、動物園へ是非いらしてください。
飼育担当 中村 あゆみ