213号(2013年08月)3ページ
モコモコなくなっちゃいました!
とってもとっても暑い夏がやってきましたね。さて、何の動物のモコモコかというと…毛のモコモコが特徴のヒツジたちです!
今回は、日本平動物園にいるヒツジ達を紹介したいと思います。日本平動物園のヒツジはコリデールという種類で、顔が白いことが特徴です。ちなみに、アニメの「ひつじのショーン」は顔が黒いので違いますよ!!隣にヤギも展示していますが、顔も毛も白いためよくヤギと間違えられてしまします。5月に毛刈りをしたばかりのため、皆さんが想像するようなモコモコの毛はなくなってしましました。なぜ、ヒツジの毛刈りをするかというと…ヒツジは毛を使うために毛がよく伸びるように家畜化された動物です。そのため、1年中毛が伸び続けてしまいます。
つまり、夏毛や冬毛のような抜けかわりが無いのです!夏になる前に毛を刈ってあげないとあの暑そうなモコモコの毛を付けたままになり、夏バテしてしまうので1年に1回、必ず毛刈りをしています。そのため、今は本当にヤギのような姿ですが、冬になればちゃんとヒツジらしいモコモコの毛が生えてくるので、見比べてみてくださいね。
ヒツジは全部で9頭いて、そのうち3頭は今年生まれた赤ちゃんで、メスが5頭、オスが1頭です。子供のヒツジにはまだ名前がついていませんが、大人のヒツジにはみんな名前がついています。ヒツジの見分け方は体の大きさ、顔の模様、体の模様で判断しています。
男の子は、ソンモという名前で、子ヒツジ達のパパになります。現在は子供が増えすぎないように1頭だけ分けて展示しているのですぐに分かると思います。男の子なのでちょっと大きいですが、柵越しに手を出すと撫でて欲しいようで体をすり付けてくるので優しくなでてあげてください。大きい体をしていますが、本当は怖がりなので、驚かさないであげてくださいね。女の子は見分けるのが難しいですが、子ヒツジは3頭とも大きさが違うのですぐにわかると思います。
中でも、ふれあい動物園のポニー舎前にいる小さいヒツジが人気者です!この子は子ヒツジたちの中で最後に生まれた4月1日生まれの男の子です。なぜ、1頭だけポニー舎前にいるかというと…。ヒツジの展示場の柵は子ヒツジたちが通れる広さになっています。他の子ヒツジたちは大きくなったため、今は柵の隙間から出てくることはできませんが、小さいころは柵から出てきて遊んでいました。人が近付くとすぐにお母さんの所に戻るのですが、ポニー舎前にいるヒツジだけは人工保育で育ったため人間をお母さんだと思っていて、人に触られることが大好きです。ポニー舎の柵はヒツジが通り抜けられない広さなので、知らない人について行かないように昼間はポニー舎で過ごしています。とても甘えん坊なので、ポニー舎前にいる時はたくさん触ってあげてください。
ちなみに、この子ヒツジがポニー舎前にいるのは、柵を通り抜けられる間だけなので、ぜひ!この夏は、ふれあい動物園へ子ヒツジとふれあいに来て下さい!
飼育担当 井上 志保