でっきぶらし(News Paper)

222号の2ページへ »

赤ちゃんたちの名前が決まりました!

 2014年3月12日生まれのワオキツネザルのメスは『トマト』に、2013年10月6日生まれのクロヒゲサキのメスは『クミン』に決まりました。また、2014年8月18日生まれのオオアリクイのメスは『ハヅキ』になりました。
ワオキツネザルのトマトは両親にとって初めての赤ちゃん。初めての子育てに緊張している両親に配慮して、性別を確認するのは赤ちゃんが1歳を超えてから行うことになり、クミンもトマトにそろえることになりました。そのため、夏に行った名前投票ではオス用メス用の2つの名前を決めていました。そして、赤ちゃんたちが成長し、親から離れて1頭で行動する時間が増えたことを確認してから、赤ちゃんを捕獲して性判別を行いました。その結果どちらもメスだと判明し、めでたく名前が決まったのです。
1歳を越えたクミンはまだまだ甘えん坊でお母さんにおんぶしてもらう姿も目につきます。しかし、親から離れるといっちょまえな顔をして、イタズラをするようになってきました。両手で柵をつかむと全身をつかって柵を揺らし、大きな音をたてて来園者を驚かせるのです。一方で、トマトはクミンに比べるとおとなしい性格ですが、子ども特有の身軽な動きで元気に獣舎をはねまわる姿がかわいらしいです。生まれたばかりのときは短かった手足もグンと伸びてきて、ワオキツネザルらしいスレンダーな体つきになってきました。
また、前号で誕生をお知らせしたオオアリクイは、名前を公募した結果、8月生まれが名前の由来となったハヅキに決まりました。たくさんの名前を考えていただきありがとうございました。

■マレーバク『フタバ』来園!!

 2014年11月4日にアドベンチャーワールドから、マレーバクのオス『フタバ』が来園しました。フタバは当園にいるヒカルの甥にあたり、ヒカルの両親を世話してきた担当者たちにとってはひ孫が帰ってきたような気分なのではないでしょうか。フタバはまだ1歳で、3歳のヒカルおじさんと比べると小さいのですが、体重は既に200kgを超えています。フタバは当園にやってきた当初、移動の際にびっくりしてぶつかった時に出来たはげがおでこにありましたが、若さの証か1ヶ月ほどで元通りに毛が生えそろいました。
 順調に環境に慣れてきて、すくすく成長しているフタバは、新たな課題に取り組んでいます。マレーバクは足裏が非常にデリケートなので、定期的にブラッシングをして、リラックスして横に寝転んでいる間に足裏の治療を行う必要があります。しかし、今までまったく人に触られたことがないフタバは、少し触られただけで驚いて逃げていってしまいます。そのため、エサを与える時に軽く顔や背中に触るなど、少しずつ触られることに慣らすトレーニングを行っています。フタバの部屋は奥にあるので、トレーニングの様子は見辛いと思いますが、ヒカルは来園者が覗ける手前の部屋で定期的にブラッシングを行っています。運がよい時は飼育担当者にブラッシングされ、気持ちよさそうにしている姿が見られるかもしれません。その時は是非、顔の表情に注目して見てあげてください。

飼育係 中村 あゆみ

222号の2ページへ »