でっきぶらし(News Paper)

223号の2ページへ »

春の動物園まつり開催

■春の動物園まつり開催
 今号が発行される頃には、今年もサクラが満開になっているかと思います。さて、日本平動物園では、サクラの開花の少し前から、春の動物園まつりが今年も開催されました。まつりの時期はイベントが目白押し。アザラシやペンギン、インカアジサシ、ジャガーへのエサやり体験や担当飼育員による特別ガイドなどが行われます。そして、春と秋にだけ『サイさん触らせてくだサイ』のイベントが行われます。このイベントは名前のとおり、シロサイに触ることが出来ます。シロサイは、サイの仲間では最大の大きさで、間近で見るととっても迫力があります。でも、その性格はとっても温厚。日本平動物園にはタロウとサイコの2頭が暮らしているのですが、どちらもおとなしくて、触られるのが大好き。しかもイベントの時はおやつがたくさんもらえるのでご機嫌です。イベントに参加すると近くでサイを観察できるので、シロサイの体の特徴や、タロウとサイコの違いもじっくりみていただけます。また運が良いと、飼育員さんたちによる2頭のお話も聞くことが出来ちゃったりします。残念ながら今回を逃してしまった方は、次回の秋の動物園まつりを楽しみにしていてくだサイね。

■おかえりバイソン
 昨年から、新ホッキョクグマ舎・アメリカバイソン舎建設のため、一時的に群馬サファリパークに仮住まいしていたアメリカバイソンのマックとモモが日本平動物園に帰ってきました。とくにマックは高齢なので、移動と急激な環境の変化が負担になってしまうのではないかと心配でした。しかし、大きく体調を崩すことなく、無事に帰ってきてくれたため、日本平動物園は再びアメリカバイソンに会うことが出来る動物園になりました。2頭は現在、新しい獣舎でまだ緊張気味の様子。日に日に食事の量も増え、新しい獣舎に慣れていく様子がみてとれるそうです。みなさまが来園される頃には、万全の状態でお迎えできるようにアメリカバイソンともども担当職員もがんばっています。

■インカアジサシのヒナが飛んでいます
 日本平動物園にインカアジサシがきて丸4年が経ちました。環境に慣れるにしたがって、卵を産む回数が増えてきているそうで、昨年は夏にしか孵らなかったヒナが今年は冬にも孵りました。現在、フライングメガドームでは、1月下旬に生まれ3月に巣立ちしたばかりのヒナたちが成鳥に混じって飛ぶ姿がみられます。ヒナはヒゲも短く、成鳥とは羽の色も違います。そんな見た目にも幼いヒナに成鳥たちも興味津々。ヒナが飛び立つと、そのあとを追いかけて成鳥がいっせいに飛び立ち大きな群れをつくります。そして、ヒナがつくった大きな群れから一番はじめに抜けるのは、・・・一番先頭を飛ぶ、飛ぶのが下手なヒナです。ヒナの後をついて飛んでいた成鳥たちは、当初の目的はどこにいったやら、着地したヒナを放っておいて、優雅な飛翔を楽しみ続けるんだそうです(親鳥は、ちゃんとヒナのそばにいてくれるそうですよ)。春の暖かな陽射しの中、フライングメガドームのベンチでゆっくり休みながら、アジサシの群れを観察してみてください。よく見るとヒゲの短いアジサシが先頭を飛んでいるかもしれません。

■ミホちゃんお嫁入り
 2013年7月9日に日本平動物園で生まれたレッサーパンダのミホ♀が今年の3月9日に姫路市立動物園へとお嫁入りしました。姫路市立動物園でシーのようなお母さんになってくれることを期待しています。
    
飼育係 中村あゆみ

223号の2ページへ »