でっきぶらし(News Paper)

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■スポットガイドだより

■スポットガイドだより

①5月17日 中型サル

5月17日・13:30より、中型サルのZOOスポットガイドを行いました。 
当園には、ニホンザル・マンドリル・アビシニアコロブス・シシオザル・ブラッザグェノンと言う中型のサル達が飼育・展示されています。今回は、これら5種類を動物園の正面ゲート側から順番に解説する形式を執りました。さて、このサル達、見た目も大きく違いますが、よ~く観察しているとその行動もとても異なります。もちろん、各個体の個性もありますが、種類ごとに行動様式が違います。簡単な代表例をあげれば、好奇心が旺盛な傾向の種類は、意外なくらい観客通路に近い場所、つまり前へ前へ来る事が多いのですが、警戒心が強い傾向にある種類は、展示場の奥に居たり、展示場の止まり木(実際はかなり太い丸太ですが)の上の方に居たりする事が多い感じがします。また知能も、非常に高いものが居たり、正直、何かそうでもないなぁ…と思わせるものもいます。知能が高いと言えば、おそらく中型サルを扱った飼育員ならば、殆どみんな感じるでしょうが(ただし当園の中で、です)、シシオザルの頭の良さでしょう。はっきり言って、彼らはずば抜けて知能が高いサルです。一本の木の棒を与えてみれば、あっと言う間に様々な遊びを始め、次々に新しい試み?を行います。昔、私が中型サルを担当していた時、やっぱり何回か木の棒を与えてみた事がありますが、その時、何度か目撃した事例では、与えた木の棒を展示場のケージ(目の粗い、金属製の網ですね)の高い場所の一目に突っ込んで固定し、その木の棒にぶら下がったり腰掛けたりしていました。当園に居る5種類の中型サル達の中で、ここまで顕著に知能の高さを見せるサルはいないと思います。ちなみに、他の4種類のサル達は、木の棒を与えるとただひたすらガリガリかじるか投げて遊ぶ?か、最初は興味を示してもすぐに無関心になってしまうか、ですね。ですから、このシシオザル、油断していると展示場のケージを固定しているボルトをじっくり時間をかけてまわし、最終的には緩めたり外してしまう事もあります。
この様な話も含めながら、今回集まっていただいた40名以上の観客の皆さんを前にして、担当者が丁寧な解説を行い、大成功のスポットガイドとなりました。

(長谷川裕)

②6月21日 レッサーパンダ
 
 6月21日・13:30より、レッサーパンダのZOOスポットガイドを行いました。
 今回のスポットガイドは、レッサーパンダ館(と言うより正確にはレッサーパンダゾーンですね)で開催。ここは、当園の正面ゲートから入ってすぐにある、ビジターセンターの内部に一部が食い込んだ構造になっています。つまり、施設的にはビジターセンターと敷地を共有している訳です。今回のガイドは、このビジターセンターに食い込んでいる部分…レッサーパンダ室内展示場前の観客通路で行いました。この場所は、作り付けの木のベンチがある事も手伝ってか、13:30ガイド開始のかなり前からお待ちになってくださった親子連れの方々も、座って談笑されていました。
 さて、レッサーパンダのスポットガイド、担当は女性飼育員でした。実は、この飼育員、今年の4月に当園に入ったばかりの、色々な意味で【新人】で、もっと詳しく御説明すれば、当園に勤務する事はもちろん、レッサーパンダを飼育する事も初めてで、更に、この6月21日のガイド開催日の段階でまだ勤務経験・飼育経験も3ヶ月に満たない人でした。どうしてこの様な事態?になったかと言えば、当園で行っているZOOスポットガイドは前年度の3月初期までに、次の年度のガイド予定を決めなければならず、その前年度3月初期の段階では、誰がどんな動物の担当になるか判らないからです。まあ、3月後期になれば大体の見当はつくのが通例なのですが、その後期にはガイド予定が予定では無く決定事項になっています。これは、当園が静岡市の施設であり、その関係で年間予定を早目早目に立て、ホームページや広報等に掲載する必要があるからです。
さて、今回のガイドを担当してくれた新人女性飼育員…予想していたよりもしっかりとした(失礼!)ガイドを行ってくれました。レッサーパンダについての知識も非常にあり、各個体の説明も詳しく丁寧に観客の皆さんにしてくれました。このまま無難にガイドが終了できそうだなぁ…と私が思っていた時、あるアクシデントが発生しました。…担当者、解説のネタが10分で切れてしまったのです!スポットガイドの所要時間は15分~20分くらいを想定しているので、10分は正直、短い!これは困った!…のですが、もしかしたらこの様な状態が起こるのではないかと事前に考えていたので、レッサーパンダの前年度までの男性担当者に『現場に来ていてね』と声をかけ、急遽、彼を引っぱり出し、解説の補完をしてもらいました。はっきり言って、彼にとってはや

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