でっきぶらし(News Paper)

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『動物園のウラ仕事』

 でっきぶらし読者の皆様。はじめまして、こんにちは。
今年度より日本平動物園の飼育係に入りました、新米(?)獣医師の太田です。
季節は秋(この記事が出るころにはもう冬でしょうか)、過ごしやすく園内も歩きやすいこの時期は、動物園も観光シーズンまっさかりです。
 さて、春から動物園に異動になった私ですが、実は飼育員でありながら担当動物がいません。
動物園にはたくさんの動物たちがいるのに、じゃあなんの仕事をしてるの?と思われる方もいるかもしれませんが、私は動物たちのごはんとなる、飼料に関する仕事をしています。地味な仕事だな~と思った、そこの読者さん!そのとおりです(笑)
まさに表舞台のウラで働く黒子のような仕事ですが、これがないと動物たちはごはんが食べられないので、大切な仕事なのです。
 でも、飼料のお仕事についてお話をしてもきっと楽しくないので(笑)そこで、日本平動物園にいる動物たちの「1日にかかるお食事代ランキング」を作ってみました!1位から5位まで発表してみたいと思います。ちなみに、このランキングは1頭分の食事代で計算しています。
それではまず5位から3位までの発表です!

3位:ライオン    3,710円
4位:アムールトラ  3,399円
5位:ミナミシロサイ 2,772円

猛獣館の人気者、ライオンとアムールトラが3,4位と並びました。この2種は1日に馬肉の赤身を4~6kgほど食べているので、このあたりが勝因(?)でしょうか。5位のミナミシロサイは牧草や野菜のみを食べますが、体が大きいぶん食べる量が多いですね。

次に、2位の発表です。

2位:ホッキョクグマ 7,940円

1位だと思っていた方も多いのではないでしょうか?
ホッキョクグマは、肉、魚、野菜、果物とまんべんなく食べますが、特に魚のイナダや馬肉の脂の多い部分をたくさんたべるので、お食事代がかかりますね。

それでは、いよいよ1位の発表です!

1位:アジアゾウ  8,730円

当園きっての大型動物、ゾウがトップに輝きました。
食べているものは野菜や牧草ですが、乾草30kg、サツマイモ3kg、ニンジン5kgにキャベツ、白菜1玉ずつなど、食べる量の多さはダントツです!イベントなどでは大きなスイカやカボチャもひと口で食べてしまうので、1位を獲るのもうなずけますね。
 お食事代ランキング、いかがでしたでしょうか?
もし、イベントや動物のお食事タイムでごはんを食べる動物たちを見る機会があったら、飼料の仕事をしている飼育員がいることも思い出してくださいね。
(飼育係 太田 智)

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