でっきぶらし(News Paper)

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巣立ち

日本平動物園が開園して、早13年を迎えようとしている。この13年間に、我々は、いろいろな事を学び、経験し成長してきた。又、時代の流れにしたがい、動物園に対する考え方も、それなりに変わってきているのではないだろうか。
特に最近、全国の飼育係が、他園の飼育係と連絡・資料・情報の交換等を求める動きが活発になってきた様に感じる。
その一つとして、京都動物園・天王寺動物園が中心になり「全国飼育係の集い」という会を、昭和56年3月(発起人会)に発足させ、第一回の集いも、昭和56年11月に成功のうちに終わった。
考えてみますと、全国に動物園は多数あるが、飼育係同志の横のつながりが、ほとんどないような気がする。
当園としても、この集いに賛成し、発起人会、第一回の集いに参加した。参加した人が、まず感じた事として、他園では動物園新聞・雑誌・飼育研究集等の資料作りをしている事である。
当園でも、これらの資料をもらうだけではなく、資料を作り他園と交換し、交流を深めていきたいと思っている。
そこでまず生まれたのが、この「でっきぶらし」である。「でっきぶらし」は、動物園ニュースを主体としており、職員のコミュニケーションの場となれば幸いである。
他に雑誌は計画中であり、飼育研究集も製作中であるので、これらが出来上がるのもたのしみである。
「でっきぶらし」は、毎月発行したいと考えているので、皆が原稿を寄せ合い、皆が読み、皆の新聞として、親しんでもらえるように育っていくことを願っている。

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