251号(2019年12月)5ページ
ムーディーのお引越し
こんにちは!今年からふれあい動物園でインコを担当している宮原です。今回は、10月に行ったインコのお引越しと、インコ舎の部屋交換についてお話します。
現在インコ舎では、9羽のインコが暮らしています。その内の1羽、キビタイボウシインコのムーディーは、今年の10月にインコ舎へ引っ越してきたばかりです。ムーディーは以前までふれあい館で暮らしていましたが、インコ舎の展示スペースに空きができたため引っ越すことになったのです。引っ越し当日、いつも朝与えている餌を与えず、少しの間我慢してもらいます。なぜならインコ舎に移る前にしなくてはいけないことがあったからです。それは、下嘴を削る処置です。実は、下嘴が伸びてきてしまうためムーディーは定期的にこの処置を行っています。下嘴が伸びると、噛み合わせが悪くなり、採食に支障をきたします。そのため、この処置を行うのですが、麻酔をかけて行うので処置前に餌を食べてしまうと吐いてしまうことがあります。なので、餌はインコ舎に移動するまでお預けです。下嘴を削り終え、ついにインコ舎へやって来ました。ケージごと部屋に入れ、そのケージを開けると、勢いよく飛び出すかと思いきや…ムーディーはじっとしていました。自ら出なさそうなので軽くケージを「トントン」と触ると、部屋の中へ飛び立ちました。ムーディーは部屋中を自由に動き回り、のびのびとしていました。これにてお引越しは無事終了しました。
さて、ムーディーがインコ舎に移動してから、インコ舎では新たに問題が発生していました。それは、部屋の並び順です。ムーディーの左隣の部屋にはアオボウシインコが2羽、そのまた左の部屋にはキビタイボウシインコ2羽が展示されていました。皆様お気づきになりましたか…?つまり、左からキビタイボウシインコ、アオボウシインコ、キビタイボウシインコという並びです。あべこべです。そこで、ムーディーは動かさずに、左側の2部屋を交換することにしました。4羽を捕獲しないといけないためなかなか大変でした。部屋交換後も4羽に特に変化はなく落ち着いていたので安心しました。
インコ舎は、新たにムーディーが加わり、よりにぎやかになりました。ムーディーの活発な姿もご覧になれます。皆様是非ふれあい動物園のインコ舎へお越しください。
(宮原 しおり)