でっきぶらし(News Paper)

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近況 〜アシカの離乳期〜

(長倉徹)
昭和56年6月14日に生まれたアシカの仔も、半年を過ぎ、1月より離乳期に入ってきました。生まれて半年は、母乳だけで育ちますが、アシカの仔は餌づけるのに、とてもむずかしく、どこの動物園でも大変苦労しています。
当園では、生後4ヶ月ごろより、遊びながら生きた餌に興味を示すように、ドジョウを毎日15匹〜20匹入れていました。生後6ヶ月ごろより、生きた小魚を遊びながら食べはじめたので、モロコ・フナをつかまえては、1月5日より与え始めました。その日は、フナを3匹食べましたが、8日にはフナ22匹、モロコ4匹も食べるようになりました。そうすると、フナやモロコをつかまえるのが大変になりましたので、金魚も与える事にしました。
母乳を飲みながら、魚も食べ始めましたので、12月26日には体重23kg、1月9日には24.2kgに減っていたので、母親から離し飼育する事にし、生魚だけを食べさせるようにしました。1日1.5kg前後の生魚を与えていましたが、体重は、1月30日22.9kg、2月6日22.3kgと減少してしまいました。
2月12日よりアジ(死魚)を400g食べるようになりましたので、コイと一緒に与える事にし、だんだんアジの量を増やし、コイを少なくしていき、2月23日にはアジを3kg与える事にしました。
体重も、アジを与え始めてから増え、2月14日には23.4kg、21日には24.7kgと順調に増えました。3月20日には体重30kgとなり、餌はアジを朝1.5kg、夕方1.5kgとし、1日3kg与えています。
この後も、順調に育ってもらいたいものです。

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