でっきぶらし(News Paper)

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友の会コーナー 日本平動物園友の会について 事務局長 柳川正一

日本平動物園友の会は「ほんとうに動物と動物園が好きな人達の集まりです」この言葉は、昭和49年の友の会発足以来ずっと変わらず続けられてきた言葉です。昭和49年8月、旧独身寮の座敷を会場に十数名で発足した友の会も、現在は近代的な事務所2階ホールを会場に、会員100名余りになり、毎月第1日曜日、例会と動物園スクールを開いています。
せっかく、こんなに立派に成長した動物園です。時折の行楽など、見て廻るだけでは何となく、物たらない人達もあるでしょう。もっともっと動物園を身近に利用し、深く知って見たい、こんな気持ちの人達が集まって成長していったなら、すばらしいと思い、友の会が出来ました。
私達、会員が一番楽しい事は、やはり動物達の二世の誕生です。普通に出掛けて行っただけではとても出会えない、動物の赤ちゃんに接する機会が得られます。そして野生動物の生命の神秘さを、直接体温を通して感じ取る事が出来る機会もあります。そんな折りにこそ、本当にここは私達市民の動物園だなと、感じるわけです。
オランウータンの「ユミ」は、人工哺育中獣医室で、長い間友の会のアイドルとして、仲の良い友達でした。ゴリラの「トト」とも、よく遊んだものです。人工哺育のフンボルトペンギンの「ロッキー」も、時々私達に愛嬌をふりまいてくれました。その他、黒ヒョウ、コロブス等、その幼い愛らしいしぐさは、心あたたまる思い出として、会員の心の中に永く残っているものと思います。
会員には、子供動物園と親しんでいただくように努めています。係の職員の方も、会員の訪問を歓迎してくれます。ここでは、体長4.5メートル、体重75kgのインドニシキヘビと、仲良しになれます。赤ちゃんニシキヘビも訓練中です。ロバ、ポニー、ヤクシマヤギや、可愛いモルモット、ウサギ、アヒル等は、動物園まつりの“動物と一緒に撮影会”で入園者と一緒にうまく写真がとれるよう、私達と仲良くなるのを待っています。会員の私達はこの子供動物園がもっともっと楽しい所になるように、意見があったらどんどん遠慮なく進言し、お願いしてゆこうと思います。又飼育してもらいたい、可愛い動物等も入れてもらい、私達会員が喜んで、集まる場所になったら良いと思っております。友の会は毎年ごとに会員を募集します。続いて入会している会員もおりますが、毎年顔ぶれも変わっております。たとえ1ヶ年だけでも、動物園での行事や、動物達との出会い等、いつまでも温い思い出が心の中に残っていてくれるものと思います。
動物園スクール 6月のお知らせ
日時:6月6日 10時〜12時
テーマ:野生カモシカの話
スライド:調査地の写真
講師:安蔵飼育課長
園内見学:ニホンカモシカ
自由参加

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