でっきぶらし(News Paper)

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近況 〜キリンのその後〜

(佐野一成)
2号でキリンの仔(一樹)近況を、お知らせしましたが、最近ではすっかりやんちゃぼうずぶりを発揮し、母親がわりの飼育係のおじさんを、前げり、後げりをしては、こまらせています。
最初のころは、出産したばかりの牛(ホルスタイン種)の初乳を、38℃にあたためて、1日4回(朝・昼・夕方・夜中)与えていましたが、成長するとともに3回(朝・昼・夕方)にしました。さらに現在では、2回(朝・夕方)与える事にし、市販乳に切り換え、1回2リットル、1日4リットルの牛乳を与えています。市販乳に変えても、一気に飲みほしてしまうほどの食欲です。
餌もリンゴ、キャベツ、サツマイモだけしか食べませんでしたが、最近では親が食べている草食獣用ペレット、ルーサンペレット、ヘイキュブ、タマネギ、ニンジン等も食べるようになり、食べる量も増えてきました。
この間に、3回軟便〜下痢便になり心配しました。最初は、2月26日より3月12日までの18日間も続き、ひどい時には水溶性下痢便になりましたが、1日3回投薬を続けたところ、回復することができました。そして、ほっとしていたら、3月17日より22日まで、また軟便となり1日2回投薬をしたところ、前回のように水溶性下痢便になる事はありませんでした。3回目は、4月7日より16日まで軟便となり、様子を見ることにし、投薬することなく回復しました。
一樹も成長するにしたがい、キーパー通路の仮の寝室ではせまくなってきたので、3月1日(生後24日目)より親子同居させる為に、放飼場において一緒にしはじめました。午後より、母親と寝室に入れて様子を見ましたが、仔が近づくと母親は、ける動作をしました。馴れるにしたがい順調にいきましたが、3月10日より母親が発情期に入り、父親が追いかけるようになったので、一時中止しました。そして、3月21日に様子を見ながら、夜間も母親と同居する事にし、一昼夜観察しましたが、心配するようなトラブルもなく、同居する事ができました。
これまで、1週間に1回体測をしてきましたが、出産時(2月6日)頭頂高187cmでしたが、1ヶ月後には210cm、2ヶ月後には220cmと順調に成育をし、現在では(5月25日)237.5cmとなり、50.5cmも伸びました。成長するにしたがい、牛乳を与えるのにとても苦労しています。
それから、生後102日目の5月18日にはヘソの緒が落ちました。とても長く付いているものですね。

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