でっきぶらし(News Paper)

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スポットガイド 1月21日 は虫類

 「は虫類館」のスポットガイドを1月21日(日)に行いました。当日は冬の寒い日、しかも雨天という事もあり来園者もまばらで、「は虫類館」の中はガラガラです。通常であれば獣舎前でガイドを行うのですが、悪天候の中来ていただいたという事で急遽、バックヤードツアー&ガイドという形でスポットガイドを行いました。

 当園ではワニ、トカゲ、ヘビ、カメなど、約100匹の爬虫類を飼育しています。しかし、すべての爬虫類を展示しているわけではありません。繁殖した個体や展示室が空いてしまった時用の個体などをバックヤードで飼育しています。なので、今回のスポットガイドは特別に展示されていない爬虫類を間近で見てもらうイベントとなりました。来園者は普段、空調のきいた館内で爬虫類を観覧してもらっていますが、今回はバックヤード内の見学。ご存じの通り爬虫類は外気温に合わせて体温が変わってしまう変温動物です。室温が低いと死亡してしまいます。ということで、爬虫類が快適に過ごせるよう、観覧場と違い、常にとても暖かい…というか暑く温度設定されています。また、昔は爬虫類というと、どうしてもマイナスイメージが強く苦手な方が多かったようですが、近年は爬虫類を個人で飼育される方も多いためか今回のバックヤードツアーで怖がられる方も少なかったように感じました。そして、意外と驚いて下さったのが、昆虫食の爬虫類用餌のコオロギです。衣装ケースの中に卵から成虫までがずらりと並んでいるのですが、自家繁殖させているので見応えがあったようです。コロナ禍後、初めてのは虫類館のスポットガイド。今回は15分程度のガイドでしたが、普段見ることができない場所なので参加された方は楽しんでいただけたのではないのでしょうか。

岩田 雅也

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