183号(2008年08月)6ページ
スポットガイドだより
★5月20日 オオアリクイ
河村飼育員の解説で行われました。まずは、自然界での暮らしについて、住んでいる場所や食べ物などのお話です。オオアリクイはその名の通りアリを好んで食べます。そのため、アリ塚を壊すことのできる鋭い爪、巣の奥のアリを採ることができるよう60?もある長い舌を持っています。
けれど、動物園ではアリクイが生活していくだけの大量のアリは用意できません。そこで代わりに、ヨーグルト、レバー、ささ身、ミルク等をミキサーにかけペースト状にしたものを与えています。
細長い透明のコップに入った餌を、ペロリペロリとなめる舌の動きに参加者はびっくりして見入っていました。同居しているリクガメ達とのふれあいプレゼントの特別なおまけもついて、みなさん笑顔いっぱいでした。
★6月15日 チンパンジー
佐野飼育員の解説で行われました。チンパンジーを含め5種が私達ヒトの仲間で、他の猿との違いは尾がないことなどお話がありました。
人に近いため、病気になると薬は人間と同じ物も使うけれど用心してなかなか飲んでもらえないこと、頭が良いので信頼関係を築かないとスムーズな飼育ができないなどの飼育エピソードも紹介されました。
では、その頭の良さを観察してみようと、アリ塚の中にジュースを入れ、チンパンジーたちには木の枝を渡してみました。
すると、木の枝がアリ塚の穴に入れやすいように余分な枝を取り除き、ジュースをたくさん含むよう枝先をかんで筆のようにして上手に飲んでいます。道具を工夫して使うその姿に、みな感心していました。