185号(2008年10月)4ページ
<飼育実習を終えて>
常葉学園大学 石井佐代子
私はこの飼育実習でめったにできない経験をたくさんさせていただきました。
飼育係の方たちは、食事の量を動物の健康状態によって変えていたり動物の性格をわかっていたりして担当の動物にとても詳しかったのでさすがだなあと感じました。動物園の仕事は動物が好きなだけでは務まる仕事ではなく、毎日の掃除も大変でなかなかの肉体労働だと感じました。
わたしが最初の3日間お世話になったこども動物園では飼育の仕事に加えて、動物とのふれあいコーナーや幼児教室など小さな子どもなどのお客さんを相手にする仕事も多く、動物だけでなくお客さんも気にしながら仕事をしなければならないことがわかりました。
私も実際に幼児教室での手伝いをさせてもらいました。私は普段小さな子どもと接する機会がないので始まる前は不安でしたが幼稚園の子どもたちとの時間をとても楽しく過ごすことができました。
また、アヒルの卵の標本作りも体験させていただき卵を割らずに完成させることができました。ニシキヘビも持たせてもらい、とても重くて足や腕に巻きついてくる力が強くてびっくりしました。こども動物園ではたくさんの動物とふれ合うことができました。
残りの3日間お世話になった動物病院では、けがをして保護されてきた野生の動物や展示スペースが足りない動物や上手く仲間に入れなかった動物などが飼育されていました。
食べ物を上手く飲み込むことができなくなってしまった動物には、果物などをすりつぶして搾ったジュースをあげていました。病院内ではいろんな種類の動物が飼育されているのでエサも動物に合わせていろいろでした。
また、人工保育中のレッサーパンダの赤ちゃんも見せていただきました。丸くてコロコロしていてぬいぐるみみたいでとてもかわいかったです。人工保育は難しいと伺ったので元気に育ってほしいと思います。
この飼育実習では普段接することがないような動物たちと出会うことができました。
短い間でしたがたくさんの貴重な体験をさせていただきありがとうございました。