でっきぶらし(News Paper)

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フライングゲージはおおにぎわい

皆さんはキリン舎の向かい側にある、大きなフライングケージに入ったことがあるでしょうか。

フライングケージは、人が中を歩いて通れるようになっているいわば巨大な鳥かごで、その中には池があり、マサキ、ヤナギ、プラタナスなどの木が植わっていて、ショウジョウトキ、ブロンズトキ、アフリカクロトキ、カンムリヅル、ベニヘラサギ、オシドリ、ツクシガモ、カルガモなどの水鳥が飼われています。

さて、それらの鳥のうち、ショウジョウトキは南アメリカのコロンビアからブラジル北部にかけての沿岸部に生息する、その名のとおり全身赤いトキの仲間です(ショウジョウ(猩猩)とは中国の想像上の動物で、長い毛でおおわれ赤い顔をしています。

お酒が好きだともいわれます。ここから転じて赤い色を猩猩色ともいうようになりました。また、オランウータンを指す言葉でもあります)。フライングケージに向かって左側には大きなマサキの木があり、その枝にショウジョウトキがいくつも巣を作っているのをみることができます。

担当飼育員によると、ことしは4月の初めごろから巣作りを始めて下旬くらいからヒナがかえり始めました。巣の数は5個くらいです。

マサキの枝葉が茂ってフライングケージ内の橋からも良く見えませんでしたが、ヒナの元気な声はピューピューとよく聞こえていました。

親鳥からエサをもらいながらだんだん大きくなるにつれて、葉影からヒナの姿が見えるようになってきました。ヒナの数は全部で7羽。親と違って真っ黒な羽根をしています。

ヒナは6月初旬ころから巣を離れるようになり中旬ころには地上に降りて自分でエサを取れるようになりました。

最初のヒナが巣立ったあと、6月の下旬になると今度は2番目のヒナがかえり、育ち始めました。5羽が順調に育っています。

同じくフライングケージ内で4月にカルガモのヒナが6羽誕生し、みんな無事成長して今では親と変わらない大きさになっています。そして別のカルガモお母さんに今度はなんと8羽のヒナが生まれました。

休んでいる時お母さんカルガモは、ヒナを上から包み込むようにしておなかの下に抱きますが、8羽ともなると、お母さんのおなかの下におさまりきれずに、ちょっとはみだし気味の様子です。

このように、フライングケージはちょっとした出産ラッシュでピューピュー、ピヨピヨとにぎやかな夏を迎えています。

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