でっきぶらし(News Paper)

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スポットガイドだより 2

★8月16日  アジアゾウ

8月に入りようやく「夏だ、海だ、動物園だ!」本格的に暑くなりだし、やっと長い雨とおさらばすることができました。
 
今日は、ファン感謝デー期間&子供たちの大好きな夏休みということで、午前からイベント盛りだくさん、わたくし、夜行性支配人と熱帯飼育担当川村さん、そして、管理課職員、獣医たちと夜行性館そして、熱帯鳥類館双方のバックヤードツアーを決行した思い出深い日でもあります。

動物園各イベントも楽しさいっぱいで大賑わいだゾーと駄じゃれを一発。お昼過ぎからゾウのスポットガイドをやるのでしたが、とっても、とっても人気があるゾウさん。

毎日行うトレーニングでゾウさんも足が速いですね。おっとっと・・・違いますよね。本当は、足の裏など傷がないか、どうか飼育担当者が見ていましたな。言うことを聞き入れてとっても、賢くて、おりこうさんでした。

「わおー、すごいねー」お客さんからの歓声もたくさん聞こえましたぞ。その後にお客さんから、おやつのにんじんをプレゼントで、直接あげられたことに感激しておりました。
 
さぁーいよいよ、スポットガイドにバトンタッチです。ゾウ班担当の飼育スペシャリスト達は、手際よく無駄なく準備ばんたんでございました。見学者のみなさんは、さっそく、寝室に入っていくのですが、その天井が高く、部屋も広いこと。思わずのけぞって口をあんぐりと開けてしまうほどです。「広いなー」現在、2頭のゾウが飼育されています。

ダンボ(メス)1966年生まれ。運動神経がとっても良いみたいですよ。シャンティ(メス) 1969年生まれ。甘えん坊でおとなしいですが、それだけではなく、食欲もダンボの分も横取りしてしまうほどに旺盛です。ですが2頭はとっても仲良しなんですよ。

展示場に出ている間に、部屋の中では見学者の方々がゾウの足跡をかたどった模型に触れたり、本物のそれは大きなフンの展示物を前に「ごくっ」と息を飲んでいました。
 
ところで、ゾウの足ってつま先で立っているような作りって知っていましたか?「フフフ・・・」実はといいますと、足の中の骨は指先で立っていて、その内側にスポンジのような肉が詰まっています。あの巨大な体の重さを和らげているのですよ。

女性の履くあのハイヒールに近いものかな。興味のある方は獣医に聞いてみてくださいね。そして、1日に食べるエサの種類やその量もビッグですよ。
 
野生のゾウは1日のほとんどを食事の時間についやしているのです。食べ物は木の葉や芽、タケ、タケノコ、草、果実などを食べていまして、1日に300kgの草を食べるのです。水も1日に約150リットル飲みます。

とってもスケールの大きいゾウさんとは、仲良しになるのも大変な苦労がありそうですね。最初の方にちょこっと書き記しましたトレーニングとは、動物の健康管理だけの目的だはなくて、ゾウと飼育員がお互いに慣れて信頼を深め合う大事な相思相愛も含まれているのですね。「いいお話を聞けてよかったねー」直接話を聞けて、みなさま満足そうでした。
 
最後に野生のアジアゾウの暮らしぶりを簡単にご紹介します。アジアゾウはインドや東南アジアなどの森林に棲んでいます。長老のメスをリーダーとして数頭のメスとその子どもたちで群れをつくって棲んでいます。

群れの中のオスは大きくなると群れを出て、オスだけの群れに入ったり、単独で生活するようになります。1日の行動は食事をする時間が多いのですが、早朝や夕方に活発に行動して気温の高い日は木陰で休んでいます。ゾウさんのことちょっぴり知ってもらえたかなー。
 
スポットガイドは毎月第3日曜日の午後1時30分からです。ひとつの動物にスポットをあて、担当の飼育員が解説をしてくれますよ。

次回のスポットガイドもぜひ、お楽しみに。
(スポットガイド班長   夜行性館支配人飼育係り 青木)

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