でっきぶらし(News Paper)

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さわって、さわって〜

 秋といえば…ふれあいの秋!ですね!ふれあい動物園で、動物達とふれあってみませんか!?
 ウサギ、ヤギなどたくさんの動物とふれあうことができます。中でも、私のオススメは、ヘビのふれあいです。みなさんはヘビというと、どのような印象をお持ちでしょうか?悲しいことに、見るだけで気持ち悪い!ヌルヌルしてそう!という方もいらっしゃるかと…。実際にさわってみると、ヘビはひんやり、ツルツルしているんですよ。ヘビが好きな方も嫌いな方も、是非一度ふれあってみてください。きっと、ヘビの印象が変わると思いますよ!!
 では、ふれあい館のヘビ達をご紹介します。
 まずは大きくなると、体長が5メートルにもなるビルマニシキヘビ、次にびっくりすると、体を丸めてボールのようになるボールニシキヘビ、そしてアオダイショウの3種類のヘビがいます。
 今回は代表して、アオダイショウのお話をします。アオダイショウは日本に住んでいるヘビで、ネズミなどを食べています。家の近くや田んぼなどで見かけたことがある方も、多いかと思います。日本平動物園の近くの山にも、たくさんのアオダイショウが住んでいます。実は、ふれあい館のアオダイショウ達は、フライングケージの鳥の卵などを狙って、自ら動物園に来園した子ばかりなのです!今年の6月にも2匹のアオダイショウが、デート中に仲良く来園!新しく仲間入りしました。名前は、ふれあい館まで連れてきてくれた獣医さんの名前を貰って、ユウちゃんとカナちゃんに決定〜!
 でも、まだすぐにふれあうことはできません。新入りのヘビは、まず人間に馴れる練習をします。恐くないよ〜と、やさしくさわります。みなさんも、いきなり知らない動物にさわられたら、びっくりしちゃいますよね?ゆっくりと仲良くなっていきます。
 そんな7月のある日…、朝見てみると、なんと!ユウちゃんが卵を抱いていたのです!11個のマシュマロのような卵です。さわると最初はプニプニしているのですが、すぐに固くなり、卵と卵がくっつきます。ヘビの卵は鳥の卵と異なり、上下をひっくり返すと、中の赤ちゃんが死んでしまうんです。卵が動いてしまわないようにくっつくんですね。ユウお母さん、お疲れ様!!アオダイショウのお母さんの役目はここまで!卵は、お母さんが温めることなく、子供は自分の力で生まれてきます。私も、ワクワク、ドキドキしながら見守ります。
 しばらくすると、上の方の卵が、くしゃくしゃとしぼんでしまいました!…でも、ご安心ください!しぼんだ卵は、無精卵(赤ちゃんが入っていない卵)なんです。有精卵(赤ちゃんが生まれる卵)は下の方で、がんばっていました。そして、待ちに待った2ヵ月後…ついに!卵に切れ目が入って!無事、2匹の赤ちゃんが生まれました!生まれたばかりの赤ちゃんは、体長30センチくらい、体も小っちゃくて、目もクリッとしていてかわいらしいですよ!大人のアオダイショウとは、体の模様も違います。しま模様です。見比べてみると、違う種類のヘビみたい!しま模様は、大人になるにつれて、消えていきます。
 ふれあい館には赤ちゃんも含めて、10匹のアオダイショウがいます。よ〜く見てみると、1匹1匹、体の色や顔つきがちがうんです。赤ちゃん達もふれあいデビューしました!今日はどの子とふれあえるかな〜?ヘビと一緒に、みなさんをお待ちしています!!

飼育担当 江林 奏絵

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