248号(2019年06月)8ページ
スポットガイド(マレーバク)
よく晴れた春の陽気となった4月7日、マレーバクのZOOスポットガイドを行いました。主な内容は、3月4日に東武動物公園から来園したばかりのメスのオリヒメについてです。オリヒメは、いままで1頭だったオスのフタバのお嫁さんとして日本平動物園に来園しました。性格は、生まれたときから人工哺育といい、飼育員に育てられたため、とても人懐っこく、お客様も飼育員も獣医もみんな大好きでいつも挨拶しに行っています。人が好きすぎて、外の展示場では、柵に足をかけて2本で立ち上がり、顔を出してしまうので、お客様に触られると噛んでしまう恐れもあるので柵を急遽、増やしました。フタバは、人見知りで決まった人以外にはあまり近づかないので、2頭の性格の違いに驚かされました。
フタバと比べると体が小さく、子供のように見えますが体重は263kgで実は見た目以上に重たい動物です。フタバは300kg以上あるので、見比べてもらうと大きさの違いはすぐにわかりますが、本来はメスのほうが大きい動物で、400kgあるメスもいるそうです。マレーバクは、個体差が大きいようですが、飼育員としては、フタバにつぶされないか心配です。
今後は、ゆっくりと2頭を一緒にいられるようにして、ゆくゆくは赤ちゃんが見れたらと期待しています。皆さんにも温かく見守ってもらえると幸いです。
(井上志保)