271号(2023年04月)4ページ
カメラアングルとの戦い
昨年の夏頃に、ふれあい動物園内のモルモット・ウサギ展示場が新しくなりました。展示場が広くなり、モルモットたちものびのびと過ごしています。伸びて寝ている子もいれば、くっついて寝ている子もいます。時には、白目をむいて爆睡している子もいたり…。そんな姿を見て、一瞬焦ることもあります。私は、そんな可愛いモルモットたちに悩まされていることがあります。それは、「写真撮影時のカメラアングルの難しさ」です。
モルモットにはみんな名前があるので、個体紹介の掲示物を作成しました。それぞれ柄や顔つきが違うので、その子の個性を生かした写真を撮影したいと頭では考えていましたが、実際に撮影をしてみると、なんとびっくり。角度がとても難しいのです。その中で私が苦戦したのは、顔が真っ黒な子たちとアルビノの子たちの撮影です。
まず1つ目の難点である、顔が真っ黒な子たち。基本的に写真を撮る時は顔と体が少し写るような角度で撮っていて、顔の色が白や茶色の子は可愛く撮ることができます。しかし顔が黒い子を正面から撮影すると、目がどこにあるのかがわからないので真っ黒い物体になってしまいます。実際に目の前でモルモットを見ている時は光の加減で目が光るので可愛いのですが、写真にすると魅力がまったく伝わりません。もともとカメラの扱いが慣れていない私は、いかに角度を調整して、モルモットの目が輝くように撮影するか試行錯誤しました。その結果、少し下から撮るアングルが良いことを発見しました。
そして2つ目の難点である、アルビノの子たち。アルビノのモルモットはみんな体が真っ白で目が赤いので、個体識別が難しい上に、彼らはどんな角度から撮影してもみんな同じ写真になってしまうのです。唯一の救いは顔が白く、目がはっきり見えるので写真自体は可愛く撮れます。この難点は担当者の私ではどうにもできない問題なので、自分が思う最高に可愛い写真を撮って、良しとしました。アルビノの個体紹介で彼らを見分ける際は、それぞれの耳や目の形に注目して見てください!
また現在のふれあい動物園のモルモットたちは1日交代で違う群れを展示しているので、遊びに来た際はどんな子がいるのかを探してみてください!
(武田 弥郁)