116号(1997年03月)3ページ
ワライカワセミ 孵化
ワライカワセミは、けたたましい声で鳴くことで有名ですが、当園の熱帯鳥類館でも2羽飼育しています。この鳥は縄張り意識が強く、相性が悪ければつつき殺される危険があります。
当園でも昭和57年より飼育を始め、1回繁殖に成功しましたが、その直後親がヒナを食べるという事件がおき、それからこのペアの仲が悪くなり、いろいろな方法で同居を試みたのですが失敗に終わり、ペアの組換えをすることにしました。
オスを豊橋の動物園に移し、昨年3月13日に東山動物園より新しいオスを迎え入れ様子をみると、気が強いメスに対しこのオスは動じず、ペアとしてうまくいきそうな雰囲気でした。
そして今年4月7日より産卵が見られ、5月6日に1羽、5月10日にもう1羽のヒナが誕生しました。生まれたばかりのマウスやコオロギ、ドジョウ等を入れると、親鳥はすぐにくわえ、ヒナの所に運んでゆきます。ヒナの大きさに差があるので心配ですが、何とか巣立ってほしいものです。