でっきぶらし(News Paper)

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動物病院てんてこ舞い

昨年八月末に新しく動物病院がオープンしました。病院を新しく目的の一つに野生で傷ついた鳥や獣達を収容する部屋を設け、園内の入院動物たは隔離する事としました。
以前の動物病院では、所狭しとケージを並べ、野生から持ちこまれたものも、園内の入院患者もゴチャ混ぜといった感じで、へたをすれば病気が移ってしまう危険があったわけです。
そうした理由で部屋を分け、スペースもとったつもりでしたが、5月に入ってツバメ、スズメ、ムクドリ、シジュウカラといった鳥のヒナ達が持ちこまれるようになってくると、段々にケージを並べたり、積み重ねたりと苦労して、それらの鳥達の収容場所を作りだすハメとなってしまいました。
今年もツバメやスズメのヒナ達は、事務所の皆さんから餌をもらい、巣立っています。収容数を調べてみますと、5月には、ツバメのヒナが20羽、スズメのヒナが12羽、その他81羽(内ヒナは54羽)それに卵が10個持ちこまれていました。
そして6月にはツバメのヒナが52羽、スズメのヒナが5羽、その他84羽(内ヒナは50羽・・・カルガモ、ムクドリ、シジュウカラetc)保護されていました。
哺乳類では5月にタヌキ7頭、ニホンカモシカの子1頭、6月にはタヌキ7頭、ニホンカモシカの子2頭が保護されています。
この数を見ると、所狭しとケージが並ぶ様子が目に浮かぶのではないでしょうか。ケージを並べてピーチクパーチクさえずるヒナ達に私達が親鳥に代わって餌を与えてゆかねばなりません。それも皆にゆきわたるように・・・ピンセットでミルウォーム(虫の幼虫)やマイナーフード(九官鳥などに与える人工飼料)を少しずつヒナの口元に運んでやるわけです。1羽や2羽といった数ではありませんから、今の時期はこの餌やりに追われているといっても過言ではありません。ですから、園内の動物の入院患者よりもこれらの鳥や哺乳類の世話でてんてこ舞いといった状態です。
皆さんが心配して運んでくれたこれらの動物が少しでも多く野生もどってくれるよう私達もがんばるつもりです。

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